ザ・チャイルド 悪魔の起源のレビュー・感想・評価
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空中浮遊
一軒家に住むのは“牧師(preacher)”と呼ばれるコール(ドラゴ)という爺さんと、ウクライナ出身の色っぽい若妻ヘレン(コールマン)。子供のうめき声が聞こえる不気味な納屋や、ティムを誘惑する魅力的なヘレン。朝になれば配達人がやってくるので、その車で修理工場まで行くことになったが、一晩過ごすのも怖くなってくる夫妻。幻覚なのか現実なのかもわからなくなってくるが、夜中に警官がやってきて、納屋に監禁されていた子供の超能力によって空中に飛ばされる・・・まるで『フォーガットン』のように(笑)。
一体何が怖いのか?少ない登場人物の感情線も行ったり来たりであり、謎めいた牧師とヘレンがそれぞれ夫妻に伝える不気味なこともどちらが本当かわからない。まぁ、現実と幻覚が交錯していて、子どもの中に巣食う悪魔というものだけが真実だったような・・・結局は、ティムがあっさり交通事故で死亡することになり、アリーの中の胎児を悪魔が欲していたことがわかるエンディング。
ちなみにオープニングの1973年の映像は、若きコールがベトナム戦争で子供を殺したために呪われるといった内容だ。
キング作品ならでは?
不条理と理不尽と不可解がじわじわとしみこんでくるような映画。
これといって見るべきものは無い内容でした。
ただひたすら気味の悪い展開を最後まで味わうのみ。
なぜ、牧師と定期便の運転手は生きていられるのか。なぜ、妊婦は助かったのか。
子供たちはどこから出てきたのか。
彼らはどうやって生活しているのか。
電話があるなら、すぐに助けを求めれば良いのに、なにをグズグズしているのか。
墜落死した警官は、若夫婦が殺して、パトカーを奪って逃げようとした挙句、夫が事故死した。ということで警察は捜査もしないのか。
このままあの家が現代社会の秩序から放置されるはずもないのに。
放置されているということは、すべてあの男のコの仕業ということで片付くのだろうか。
疑問は最後まで解決されないままでした。
むしろそれでいいということなのでしょう。
薄気味悪い牧師夫婦の演技はさすがの存在感でした。
2013.10.1
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