劇場公開日 2012年2月11日

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「自信は持っても先入観は持つな」タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0自信は持っても先入観は持つな

2021年11月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

幸せ

萌える

休暇に、やっと手に入れた別荘へとやってきたタッカーとデイル。
途中で寄った店で、キャンプへ行く大学生たちとすれ違い、話しかけようとするも怪しまれてしまう。
いざ別荘へ着いてみると、そこは森の中の不気味なボロ屋だった。
夜に気を取り直して川釣りをしていると、水遊びをする先程の大学生たちに再会。
そこで1人の女子大生アリソンを助けるが、それは悲(喜)劇の始まりだった。

本当はめちゃくちゃ良い奴らなのに、見た目のせいで殺人鬼扱いされちゃうタッカーとデイル。
個人的には最初からそんなにヤバい奴には見えなかったけど…
一度パニック状態に陥るとみんなああいう感じになっちゃうのかもしれないけど、先入観だけで行動するあの大学生たちが1番嫌いなタイプすぎて…
集団だから余計面倒臭いし。
ずっと2人が不憫で本当に泣けてくる。
「大事な休暇を邪魔しやがって!
夢の別荘滅茶苦茶にしやがって!」
あそこまでされたら、めっためったに殺しちゃっても良いのに、“自分の力では”殺さない2人優しすぎる。
あと、アリソン大好き!
カウンセリング術を活かして、デイルに寄り添ったり「お茶でも飲んで話し合い」を提案したり、もし助けたのがアリソンじゃなかったらって考えたら…
邦題『タッカーとデイルとアリソン』が良いんじゃない?

根底にはデイルの成長物語が流れていたのもアツい!
最初は勘違いされるほどビビってたのに、最後には女の子誘えるほどにまで。
ここにおいても、「自分にもっと自信持て!」と助言しまくっていたタッカーと良きヒロインアリソンに感謝。
キュン死しそうなラストシーンからの、B.J.の不幸は繰り返されるオチも完璧。
実際はエグい話なのになんだかほっこりできる作品でした。

唐揚げ