マージン・コールのレビュー・感想・評価
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金融の知識が必要。
どうやら会社にとって相当ヤバい事実が見つかったようだ。からの、会ったこともない重役と会議して、天上人みたいな社長からも直接ヒアリングされてっていう。
この辺まではある種のお祭り感覚というか、ヤバいんだけどなんかハイになっちゃうっていうのが面白かった。
僕は金融の知識もないし大企業に勤めてるわけでもないけど、そりゃ金儲けのためだけの商売なんて健全じゃないよね、と。
劇中でも言われてたように、複雑に膨れ上がった資本主義のツケみたいなもんなんですかね。
終盤に展開されるオハイオ川の橋の話。あれは良かった。
仕事って、ちょっとずつでも良い世の中にするためにするもんでしょうっていう。
敬遠してた「マネー・ショート」も見てみようかな。
年収が億を超える世界って…
自分のために大勢の他人を犠牲にして大暴落を招くべきか
総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:70点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
多額の怪しい金融取引をしておいて昨日まで誰も会社の抱える巨額の損失に気がつかなくて、その8兆ドルという巨額の損失を一日で大量に処分出来てしまえるという展開は現実的とは思えない。だけど普通の会社員の一生分を一年で稼ぐような桁違いの報酬を手にしてそんな生活に染まっていきながらも、誰もが生き残るのに必死で、そのために何でもやっていくという虚しい世界観が描かれていて面白い。冷たい殺伐とした雰囲気の中で、倫理を完全に無視して利益を最優先して積極的に動いたり、あるいは苦悩しながら結局は倫理観に目をつむったり。ウォール街のある投資銀行の緊迫の一日を通して、利益至上主義の葛藤や緊迫感や問題点が散りばめられていて楽しめた。ただし話が会社組織の内側だけで終わっていて経済に与える影響を描いていないので、大暴落で混乱する社会の部分を挿入してくれたらもっと良かった。
映画である必要性は?
まぁ、大半の人にとって生々しい記憶のある主題だったので、あまり映画的な筋立てというのも難しかったのかもしれませんが、やっぱり事実に忠実(なのかな?)にしようとすることで、結果的に映画にする必要があったのかな、という疑問が湧いてしまいましたね。
ほとんどのシーンがずっとビルの中の息詰まる感覚とかリアルなのでしょうけれども、映画的な緩急という意味では、それが欠けていたような気がします。たとえば、ピーターが「ビルの中にいたくなくて」街を徘徊するシーンがあったと思いますが、あの辺りでもっと虚無感を演出できたら、より面白くなったような気がするんですけどね。
しかし、まぁ、もしこれが事実に近いお話だったのだとしたら、あの頃、内部はこんなんだったのね、ということが肌で感じられたのは良かったですね。
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