「乙武君の前ではお手上げ!」だいじょうぶ3組 トコマトマトさんの映画レビュー(感想・評価)
乙武君の前ではお手上げ!
4月2日、渋谷TOHOで鑑賞。
電動車いすを降りた、リアル乙武君がどう活動しているのか。それを、彼が演じる赤尾先生を通して見られる。
それは、等身大の乙武君でもあり、とりあえず五体満足な自分から見れば、圧倒的な存在感で迫ってくるのだ。
それを感じられるだけでも、この映画の価値はある。
それは措いても、子役からなかなかいい表情、リアクションを広木監督は引き出しているし、乙武君も素人とは思えない芝居をしている。
その点は、見事。
全体に、きれいごとの部分が多い、と思えないでもないけれど、それはリアル乙武君の存在感ですべて帳消しになるのだ。
そして、実際に彼に「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言われれば、ホント、もうどうしようもない状態かと思っていた自分でも、何とかやれるんじゃないか。やらないといけない、という気にさせられるのだ。
この五十路のオヤジでもそう思わせる作品なんだから、十分見る価値はあると思うよ。
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