「ダブルクロス」裏切りのサーカス ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
ダブルクロス
いやぁ、複雑ですね。複雑。
スパイスリラーてジャンルなんですか?頭フル回転で観賞しましたよ。
観賞前に劇場で貰った人物相関図読み込まないと全くのお手上げだったと思います。
最近も原作本買ってボチボチ読み始めてたんですが、ペース上がんなくてw
これじゃあ、いつ観に行けるか分かんないってんで原作予習は諦めて劇場に向かった訳です。
んー、すっごい地味ですよね?全く以って華美な映画じゃないしそんな世界じゃない。
けども、ま実際の諜報合戦てのはこんな味気ないものなんでしょうけどね。
スパイが目立ってどうすんのよ、ていう。007みたいにアクロバティックな技能求められる訳ないでしょうしね実際問題。
ゲイリー・オールドマン扮する諜報機関を解雇された男が、ひたすら二重スパイの正体を追求していく。謎を明らかにしていく、ていうお話。
これが淡々としつつも混線の極みを見せるんですね。
二重スパイ容疑の候補は4人。
ティンカー?テイラー?ソルジャー?プアマン?
真実はいつも一つ!的な犯人探しで済めばいいんだけども、これがもう真実が一つ明らかになる毎に「あれ?え?じゃ真相は?」ていう。
トリッキーですよぉ本当に。ストーリー追い掛けるので精一杯でしたし。
そんで、どっと疲れましたw観る人選びますわ、これw
んで、観ててちょっと気になったことがあってですね。
二重スパイってダブルクロスとも云いますよね?
ダブルクロスって、ほら、鉄道の両渡り線?分岐器の意味もあるじゃないですか。
映画で正に、その分岐器の画が出てきて「あ、この演出凄い」てなって。
つまりはそういう細かい伏線がテンコ盛りなんですよ。そういうの好きな人には堪らない仕様ですよ。
物語の緻密さを楽しみたい方にはかなりオススメです。