「「映画史をあなたに!」」アーティスト cani tsuyoさんの映画レビュー(感想・評価)
「映画史をあなたに!」
この映画は「映画史に残る名作をあなたに!」との宣伝文句だが、
ノン!ノン!
正しくは「映画史をあなたに!」だ。
基本無声映画のフォーマットを通底させつつも、トーキーが隆盛する予兆を主人公をトーキーで示したり、主人公がパラノイア入って幻覚を観るときにCGを使うなど、これ一つで映画の歴史を丸っと凝縮して観ることが出来る。
かつ基本無声映画で展開していくストーリーでも、現代人の我々が観ても全く違和感なく享受できる。
それは映画の本質とは何たるかってのを教えてくれるということだ!
現代の言葉による説明過多な映画でなく、ミニマルな情報で豊潤なこれだけ映画は出来ることを証明した一作!
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