劇場公開日 2012年7月7日

「驚きのノンフィクションベース!」スープ 生まれ変わりの物語 水晶薔薇さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5驚きのノンフィクションベース!

2012年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

一緒に観に言った友人が「あの世がこの世と変んないじゃん…よっぽど予算が
無いんだねww」と言ってて、逆に笑ってしまいました。

いやいや、あの世とこの世に差異が無いからこそ、死んだことに気付けないんですよ、と。
予算がないから公園でロケしたんじゃないですってばwwww

また「飲み屋とかディスコがあるのが意味わかんない」と友人。

いやいや、あの世に何故飲食店等が営業してるか意味がわからないことの表れですよ、と。
テキトーなあの世描写ではナイんですってばwwwww

ってか、「俺(友人)君ってば、あの世の存在を信じてるの?」とあたくし。
「いや、信じてナイよ」
「何某かの電波や放射線みたいになって、周波数帯を漂うっては理解できるかもだけど」
と友人。そのワリにはアタマの中に、あの世の思い込みがビッシリ入っていて驚く。

わからないことを、わからないから、わからないように描写演出してるのに、
「客がわからないのなら映画の手落ちだ」って風潮はよくないですよね。

今の映画界、原作本読まなけりゃぜんぜん中身が理解できないなんて作品はザラなので
この作品の仕上がりは何の問題もナイハズです。
むしろ、原作本愛読者の多くが、こうして高評価してることがこの映画の愛され度であり
本質であり、原作取材本の確かさの表れなのかもしれません。

後半はとにかく号泣でありました。ドラマとしても秀逸です。
これが真実であり、この映画の功績により、こうした現象が現世に増えてくるのならば
まさに地上天国のはじまりなのかもしれません。

水晶薔薇