劇場公開日 2012年7月7日

「静かな感動が今も残っています」スープ 生まれ変わりの物語 miku97さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0静かな感動が今も残っています

2012年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

友達親子と私と息子、4人でいきました。
私は森田健さんの原作を読んでいるので、この話がいよいよ映画になる・・ということで、前日から胸がいっぱいで緊張していて、もう始まる・・という時からすでに涙が出ていました。

途中何度か泣けたり、笑ったり、いろいろ思いながら・・話にだんだんと引き込まれていきました。特にやはりすごく楽しいあの世の様子と、生まれ変わった後からの展開が面白かったです。

美加の、お父さんとのズレ、お母さんとのズレが、すごくよく出ていました。特にお母さんがほんとに自分に自信があるというか、徹底してて、美加に寄り添ってないし、冷めた態度の美加が、花屋さんの前で涙があふれてしまったところは、私も涙しました。
それにしても刈谷友衣子ちゃんはスタイルが良いです。短いスカートの場面も多く、足が細くて長いです!
モスリンさんの鼻笛もしっかり見て聞きました。モスリンさんはとっても自然で、笑顔が素敵で、鼻笛はとてもきれいな音で、すごくよかったです。
あの世のスープのこと、生まれ変わりのことが、はっきりしたことがわからない・・というのが、何度も出てきてた・・と思います。

現実バリバリの現生、なんだか明るくて楽しいあの世、そして最後は青春真っ盛りの来生・・場面場面で、登場人物がそのままを生きている・・という感じがしました。
そして感動の再会・・。最後のシーンは、式場へ持って行く花を買うところからずっと涙が止まらなかったです。パンフの伊藤歩さんを見ても、今思い出しても、うるっときます。それはやはり、渋谷があの世でもこの世で前世を思い出してからも、ずっとずっと娘さんのことを考え続け、悩み続けてたというそれまでのことがあったからだと思います。結婚する美加を見つめる野村君の視線が、生瀬さんの視線に見えました。
渋谷はずっと悩んで冴えなくて、生まれ変わってもずっとすっきりしてない感じで、でもそれだけに最後の直行の笑顔がとってもかわいかったです。
また予告編の小西真奈美さんのあのかわいい笑顔はあの場面だったんだなと思いました。
ワッチの歌は、特に最後の高校生たちの雰囲気にぴったりで、でも、中身の「会いに行くよ」というのは渋谷の強い気持ちでもあり、とても素敵で映画にぴったりな歌だと思いました。

何か心に暖かなものが残り・・なんと言っていいのか、静かな感動がまだあります。

明日もまた別の人といきます。今度はもうちょっと落ち着いて行きます(笑)

miku97