鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言のレビュー・感想・評価
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大工❤ 匠の時代になるはずだった。
7月26日 15時00分よりかつしかシンフォニーヒルズにてベートーヴェン交響曲第九番を聴きに来た。
新日本フィルハーモニー交響楽団 梅田俊明指揮
東京混声合唱団 1-7-22
大工なり。行きと帰りにカーペンターズの
『マスカレード』を聴く。
「木を買うのではなく、山を買え」
日本の年功序列の良い所だ。今でも続いているのだと思うが、残念ながら社会がそれに目を向けなくなってしまったように感じる。
この棟梁の良い所は「経験があるから、考えに振れがない事」だそうだ。数は少なくなってしまったのだろうが、今でもそうであってもらいたい。
匠の心得
奈良の寺院など1300年以上の歴史的建造物が残っている要因に宮大工さんの知恵、存在があったのですね。最新技術の粋を集めたスカイツリーにも五重塔の心柱の技術が応用されていますので大したものですね。
西岡家の代々の口伝の中に
・堂塔の建立には木を買はず山を買へ。(木の育った環境を知ることで木の品質、特性が分かることらしい)
・木は生育の方位のままに使へ。(日当たりや風向きを知ることで捻じりの耐性が読みとれ、それをそのまま活かすのが大事)
というのがありましたが、実際に山に入って品定めまでしているのを観て感心しきりです。
木材ばかりか和釘や刃物工具に至るまで拘るのは日本刀をはじめとする同じような伝統の知恵の結集、継承の賜物なのでしょう。
ただ、仕事が寺社仏閣ばかりで文化財の保護・復元が役目、それもやがて廃れていくのかと悲観的に思えましたが、先日観たテレビの住宅リフォームのビフォー・アフター番組で一級建築士の匠も茶室は宮大工さんに丸投げしていましたから餅屋は餅屋、今でも伝統は引き継がれ、それなりに重んじられているらしい・・。
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