「犬の殺処分について考えさせられる、愛犬家にとって胸が痛くなる話」ひまわりと子犬の7日間 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
犬の殺処分について考えさせられる、愛犬家にとって胸が痛くなる話
映画の中では2007年の犬の殺処分が4000匹となっていたが、平成30年度ではそれが全国で8000匹。自治体によって違うのですが、調べてみると、私の住む石川県(金沢市を除く)では年々減少して平成30年度に1匹だけだとなっていた。ちなみに映画の舞台である宮崎県では1000匹超えてるみたいです。映画の認知度が足りないのかな・・・
殺処分に関しては『僕のワンダフル・ライフ』でも『いぬのえいが』でも扱われていましたが、ペットブームになっても必ず現実問題として起こるもの。猫なんかはニュースでも扱われてましたが、とにかく飼い主が責任を持って去勢手術をすることが大切です。
山田洋次監督のもとで活躍していた平松監督の劇場デビュー作。引っ越しや飼い主の老齢化による不可避の問題もあるし、可愛いから飼うという単純な動機に加えて責任も伴ってくることを忘れてはならないと痛感させられた。堺雅人演ずる保健所職員は犬への愛情もさることながら、一つの小さな生命にも歴史があると、犬の様子を見て悟る。ここでは夏八木勲の姿に涙できます。また、衰弱した猿の最期についての話にはウルっときてしまい、ペットの気持ちにもならないといけないと教えてくれるのです。
ありがとう、今まで育ててくれて。愛情をもって接してくれて本当にありがとう。今まで幸せだったよ・・・と、『いぬのえいが』の一遍『ねぇ、マリモ』を思い出してしまいました。というか、序盤の作り方はそっくりでした。あとね、タイトルの7日間ってのは偽りがあります・・・
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