「ノルウェーの伝承の妖精トロールを現代的に再解釈」トロール・ハンター 青空ぷらすさんの映画レビュー(感想・評価)
ノルウェーの伝承の妖精トロールを現代的に再解釈
Amazonレンタルでセール中だったので鑑賞。
ギルレモ・デル・トロ原案・企画・制作の「スケアリーストーリーズ怖い本」や身元不明の女性を検死する「ジェーン・ドウの解剖」の監督、アンドレ・ウーヴレダルが2010年に公開したノルウェー映画。
3人の学生がクマの密猟者と思しき謎の男を取材しようとストーキングしたら、実はこの男はクマハンターではなくトロールハンターだったという物語を疑似ドキュメンタリー(モキュメンタリー)として描いた異色の作品。
CGで描かれるトロールの姿は正直ショボいし、物語の導入部やハンターの男ハンスが3人の学生に取材を許可するまでの流れが、若干冗長だし雑に感じた。
ただし、あまりもったいつけずにトロールの姿を見せてくれるのは良し。
ノルウェーの民間伝承の妖精であるトロールをノルウェーに生息する生物として再解釈するという試みは面白かったし、「日の光を浴びると爆発したり石化する」みたいなおとぎ話の設定?にそれっぽい理由をつけて(物語内)リアリティーラインを上げたり、紫外線ライトを対トロールの武器にするというのも良かった。
それだけに、トロールがキリスト教徒の匂いを嗅ぎ分けて襲う――みたいな設定は、(西洋では常識なのかもだけど)個人的にはちょっと飲み込みにくいというか、折角の設定が嘘くさくなってしまう感じでもったいなかったかな。
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