アルゴのレビュー・感想・評価
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【ベン・アフレックの多才さと、作品内容の奇想天外さに驚いた作品。実話である事に更に驚いた作品でもある。】
監督と主演を兼務で高いレベルでこなす俳優と言えば、誰もがクリント・イーストウッドを想起するだろう。
ではクリントの継承者はと問われれば、私はベン・アフレックと即答する、と思わせてくれたのがこの作品。
実際に合った在イラン米国大使館占拠事件を題材に、手に汗握るスリリングな内容の非常に良質な映画に仕立て上げたその手腕たるや、驚くべきものである。
<2012年10月27日 劇場にて鑑賞>
カルロス・ゴーン
ある意味SWのスピンオフ
1979年11月4日に起こったイランアメリカ大使館人質事件。事件の直前に大使館から脱出した6人の外交官を架空のSF映画『アルゴ』のロケハンに来たスタッフに偽装して潜伏先のカナダ大使公邸から国外に退去させるという珍作戦がほとんど実話だということに驚きます。当時私は今の長男と同じ小6でしたが、当時の空気感、時代の醸す臭い、テレビ映像の質感は脳裏に焼き付いて、映画が始まったその瞬間にそれらが目前に広がるような錯覚に陥るほど実に丁寧に映像化されていて感激しました。
この突拍子もない作戦を表から裏から支える様々な人々の勇気と正義。
相反する思想を併せ飲むテヘランの街の荘厳な美しさ。
ヴァン・ヘイレンの『踊り明かそう』。
ダイアー・ストレイツの『悲しきサルタン』。
レッド・ツェッペリンの『レヴィー・ブレイク』。
70年代の大人達って本当にかっこいい。
私は当時からずっと紫煙の向こうで談笑する彼らに憧れ続けていますが、何十回歳を重ねても一向に近づけない。主人公トニーの長男の部屋に所狭しと並べられる玩具たちを眺めていると私は死ぬまでこの子供部屋から出られない大人なんだなと胸が痛くなりました。
言うほど面白くなかった
周りがみんな「面白いよ~」と言うから観たが、言うほど面白いとは思わなかった。映画のプロダクションを偽造するまでの流れが面白かったのと、反アメリカ熱が最高潮のイランにわざわざ乗り込んでいくトニー・メンデスさんがすごいなと言うか、CIAってこう言う仕事なんだ!みたいな驚きはあったが、実際にカナダ人を装って脱出を試みるまでの話はちょっと退屈した。主人公のトニー・メンデスさんがメキシコとヨーロッパのハーフなのに、それ系の役者を使わなかったことに対する批判もあったようで、私はあまりそれにこだわるのもな~と思いつつ、映画化されるたびにヒーローを白人が演じるとなると、私たちの潜在意識の中にはそのイメージで残るわけだから、マイルドに「白人至上主義」に洗脳され続けることになるのだよな~とちょっと考えさせられた。
24-トゥエンティフォー、ジャック・バウアーを地で行く実話。 秒単...
24-トゥエンティフォー、ジャック・バウアーを地で行く実話。
秒単位の救出作戦に挑むCIAシークレットをベン・アフレックが無表情に演じる。
死と隣り合わせの緊迫した空気は、血みどろのソウを遥かに凌ぐ。怖い。
賢い方のベン・アフレック
事実に基づいてとの事もあり内容が難しいのかな〜て思いながら観始めま...
ベン・アフレックという天才
ベン・アフレック、すごい。
近年はもっぱらバットマンとしての彼。DCシリーズは『ワンダーウーマン』に救われたと言っても過言ではないだろうか。バットマンを降りるとの噂もあり...
しかしベン・アフレックの素晴らしさは、この映画で充分に理解できるだろう。『グッドウィル・ハンティング』でマット・デイモンとともに若き天才と言わしめた彼。やはり天才だった...これほどシリアスな実話を、シリアスさを保ちながらも、押し潰されそうな緊張感のあるカットと緩やかなカットを巧みに織り込むことで、作品を重層化している。ヴァン・ヘイレンを使っているカットなんて、笑ってしまいそうになる。
マット・デイモンも凄まじいのだが...ベン・アフレックもそれに全く劣っていない。
バレたら即死刑
後半の緊張感が良い
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