「スタジオ6にハラハラ」アルゴ ブンガクキョウさんの映画レビュー(感想・評価)
スタジオ6にハラハラ
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手のひらが汗ばむ映画。
火薬、残酷な拷問も少なめ。なのにこの緊迫感。
ハッピーエンドだってわかってた。
でも…ほんとにハッピーエンド?って疑う気持ちがずっと持続した。
人質ってほんとにみんなそろって脱出できるの?
だれかケガするんじゃ?
まさかの工作員(アフレック演じるメンデス)が撃たれるんじゃ?
親切なカナダ大使が捕まるんじゃ?
メイドの女の子が裏切るんじゃ?
飛行機内でイラン人が暴れ出すんじゃ?
もう思考は悪い方へ悪い方へ。
最後の「登場人物のその後」テロップまで、結局アメリカへ戻ったメンデスが、どこかで狙撃されたとかじゃないよね?と、一瞬も気が抜けませんでした。
結末知っててこんなに動揺しながら映画見たの初めて。
木彫みたく無表情なアフレック。
好きな人は好きな顔立ちでしょうね。
何気にお腹の割れたカットもある。
サービス?笑
それはそうと、エキストラのイラン人(?中東系の人)たちにも感動。現在でもアメリカに対していい感情は少ないと思うけど、暴力的な一面を見せたわけで。
この映画を見て、すぐ信じちゃう人は、「イラン人(は、みんな)危ない!」って思われそうだよ。
イラン政府がこの事件を自国の立場から映画化したいのも分からんでもない。
ひとりの人間が公平な歴史観を持つのは厳密には無理だね。アフレックにはラストをもう一段踏み込んで描いてほしかったけど。
ま、エンタメとしても十分楽しめる出来です。
スタジオ6の電話が間に合ってよかった!!
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