「映るが撃たない」アルゴ Curveさんの映画レビュー(感想・評価)
映るが撃たない
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何かの映画の予告で見て。しかし劇場版は見逃した。
これだけ銃が画面に映るのにこれだけ銃を撃たない映画を初めて見た。
それでいてこの緊迫感。
空港カウンターのシーンはテンポの良さと緊張感を常に保っていた。
史実なので助かるのはわかってる筈なのに民兵が飛行機を撃ってしまうのではないかと怖々と見ていた。そしてわかってる筈なのに領空を出た所で私もホッとした。
ベン・アフレックの頼れる男感が半端ない。
やはりカンパニー・メンで見せたような役は似合わないのだ。
あくまで頼れる男。
今回は表情もほぼ笑顔なし。
声出して笑うのは救出後だけ。
後は息子と電話で話すときや飛行機内で人質と握手するときに口角を少し上げるのみ。
今回の役は格好よかった。
エンドロールで当時の実際の写真と今回の映画で撮ったシーンを並べて映す。
驚くほど似せて撮っていることに驚く。
画面の質感も70年代っぽい粗い画面で雰囲気を良く出していると思った。
そしてあのクレーンで人を吊るすのも実際の映像を基にしたんだと見せられて、今回の救出が一歩間違えれば戦争の引き金になっていたのだと改めて重要性に気付かされる。
私個人としてはイラクへ逃亡した優しいサヘルの幸せを祈るのみである。
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