劇場公開日 2012年10月26日

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「本年ベスト級」アルゴ harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0本年ベスト級

2012年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

ベン・アフレックは「ゴーン・ベイビー・ゴーン」「ザ・タウン」「アルゴ」と監督としての手腕を確実に上げてきていますね。
前作の「ザ・タウン」も面白かったけど、本作はそれ以上だった。期待して観ると裏切られることが多いものだが、本作は期待を軽く超えてくれた。そういう映画に出会える幸せ。最高です。
アメリカの正義ばかりを主張する映画は多いが「アメリカこそが最大のテロリストだ」というイラン側の主張も本作はちゃんと描いていて、どちらかが善とか悪とかいう色分けをしていないのだ。そこがまずスゴい。
そして私たち観客はカナダ大使館に逃げ込んだアメリカ大使館員たちに感情移入して、ハラハラドキドキを持続させながら物語に引き込まれていく。そしてクライマックスのカタルシスへ。こういうのが観たくて映画館に行ってるんだよなぁ。
とにかく監督&主演のベン・アフレックの映画に対する愛情がよく分かった。それがこの映画を傑作にしたのかもしれない。いち映画ファンとしてこの映画に出会えたことを感謝します。

harukita