「空港での脱出劇のギリギリセーフ的展開がエンターテイメントとしてもやり過ぎに感じ…」アルゴ KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)
空港での脱出劇のギリギリセーフ的展開がエンターテイメントとしてもやり過ぎに感じ…
この映画は
アカデミー作品賞受賞作でもあるし、
キネマ旬報では、選考委員による評価は
第6位ではあったものの、
読者選考では見事第1位に選出された作品
だったので、TV放映を機に再鑑賞した。
史実からは距離を置いた
土壇場での作戦中止指令や、
搭乗券確認がかろうじて間に合う場面、
また、
新政府軍による身元解明のエピソード等を、
作品の盛り上げ策として、
作戦期間中のほぼ全ての危機要素を
空港での脱出劇に集約した脚本は、
ある意味、エンターテイメントとして
全編緊迫感溢れる展開に導いてはいた。
しかし、一方で
空港での脱出劇のギリギリセーフ的展開への
その集約的改変そのものが、
逆にエンターテイメントとしても
ある程度は必要なリアリティを逸し、
作り物感を助長した印象になってしまった
のが少し残念な気がした。
そんな作風の中、
偽企画映画「アルゴ」の偽制作過程で、
「SW」と「フラッシュ・ゴードン」を
掛け合わせたようなキャラクターを
着ぐるみやポスター・絵コンテ等で
見せてくれたのは、映画ファンへの
エンターテイメント的ユーモアとして
嬉しい対応に感じた。
KENZO一級建築士事務所さん
『 空港でのシーンの総て 』なんですね。
ジリジリと迫る離陸時刻での革命防衛隊とのやり取りの場面では息を飲んで見入ってました 👀 結構脚色されているのかも知れませんね。滑走路でのシーンは間違いなく…。
「 オリエント急行殺人事件 」(1974)、新作よりもこちらの作品の方が私も好きです。
KENZO一級建築士事務所さん
コメントへの返信を頂き有難うございます。
あの追走シーンでしょうか?
どうしても気になってしまう箇所( …疑問符 )があると、作品全体の印象に影響する事ってありますよね。
そう感じた幾つかの作品を思い出しました 。
KENZO一級建築士事務所さん
再鑑賞されてのレビューなのですね。
構成が巧みで、ぐいぐいと引き込まれ観ていました。
今後のベン・アフレック監督作が楽しみになりました。