「こういうのって」ノア 約束の舟 十ロ九さんの映画レビュー(感想・評価)
こういうのって
出来事だけを追って
人物が描かれないとか。
登場人物が多すぎて
描写が雑になるとか。
そんな印象を
スペクタル物に持っています。
本作は
ノアの心情の移り変わりに焦点が当てられ
私の印象から、数歩、離れた作品でした
人間は存在していいんだ
生きていてもいいんだ
って、存在意義を見出すことが
神の直接的な啓示でなく
他者(人間・家族)によって
初めて気付くことが出来ることである
という美しい着地。
壮大な物語の中で
たった1人の人間の心の成長(?)変化(?)に
ピントが合っていて
こういうギャップを持ち込めるのって
センスかな
って思います。
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