劇場公開日 2014年5月1日

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「母子家庭のこの輝きの夏の出来事が2人を新しい世界へと誘う」とらわれて夏 Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0母子家庭のこの輝きの夏の出来事が2人を新しい世界へと誘う

2014年5月7日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

単純

幸せ

或る出来事に因って、引き篭もりになってしまった母。
そして、その母と暮らす中学生の息子。片田舎のアメリカでこの親子が経験した一夏の或る衝撃的な出来事を描いているこの作品は、途中からは涙が溢れるような感動で、男泣きしてしまい少しばかり恥ずかしい思いをした。だが快いラストには本当に感動して、こう言う映画のラストシーンは決して忘れられない映画として記憶に残る作品だ。

始まりのシーンは「マディソン郡の橋」を想い起すような、のんびりと時間が静止しているような50年代のアメリカの田舎を想わせる風情があった。
でも、この映画は70年代後半のお話だったけれどね。広いアメリカの田舎の70年代80年代は本当に未だ未だのんびりしていて平和的ですね。

映像的にも自然が美しいし、少しだけ物語の先がどう展開して行き、ラストは一体どうなるのか?と言うハラハラドキドキ感が有る堪らない作品でもありました。

そして結末は本当に、切ない哀しいラブストーリーでした。
何だがこう言う作品は、一時代も二時代も昔のような純情なラブストーリーで信じられないお話ですが、こんな話が2010代の現代に有っても、良いのではないだろうか?

作品を観ていると、人間の本当の価値とは何だろうか?と何度となく考えた。
私などは酷く単純なキャラなので、犯罪者は悪、犯罪者を描く作品はNOと言いたい方なのだが、この作品を観ていると人の善悪や、人間が人間を愛する事。
信頼する事、家族の絆とは? と様々な事柄に付いて考えさせられる。

家族の血は何よりも果たして濃いのだろうか? そこには大きな価値と絆が有り、護るべき事でもあるけれど、逆も真なりで、それのみが最重要視されるべき事では決して無い事を改めて嫌と言う程この作品では考えさせられる。

あなたは、愛する家族と最近どんな会話をして、どんな思い出を作りました?
GWで丁度お休みを取って家族の絆を深くする事は出来ましたか?
出来たら御夫婦で、この作品観に行かれると良いと私は思うのです。
そして、あなたはどんな素晴らしい時間を、これから家族と共有出来るのでしょうか?
甘酸っぱい、ピーチパイでも出来たら是非、この映画の様に手作りして、家族みんなで楽しい時間を送ってみたらどうでしょうか?
映画は決して観るだけの物ではないですよね?映画から学んだ数々のエピソードを自己の生活に生かしてより豊かで素敵な実生活を営まれる様になったら、更に貴方の人生も豊かな実りになるのではないでしょうか?さあ人生の新しいページを一緒に始めようよ!

ryuu topiann