「監督への過度な期待でプロの評価が悪かったのかな 鵜呑みにしたのか日本で劇場公開されなかった、可哀想な映画」ヘンゼル&グレーテル nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)
監督への過度な期待でプロの評価が悪かったのかな 鵜呑みにしたのか日本で劇場公開されなかった、可哀想な映画
アベンジャーズやミッションインポッシブルで有名なジェレミー・レナーが魔女ハンターで、ラスボスがX-Menのジーン役ファムケ・ヤンセン
実は残酷で有名なグリム童話を題材にした軽快なアクションホラーです
2013年製作ですから、もう10年以上前の作品になってしまいました
90分弱とコンパクトにまとまっているし、娯楽映画としては、まあまあの出来です
観た人の評価はそこそこいいんです
なのに、観た人がほとんどいない
主役への忖度か、単調なアクションが長すぎるきらいはあるけど悪くないのにね
実は、日本で劇場公開されていないんです
Amazonプライムでも、ひっそりと無料期間が終わろうとしています
ついでに言うと、続編も監督がシナリオまで書いていたのにポシャってしまった
一体どうして?
あちらの批評家の一致した見解は「残忍さと馬鹿馬鹿しさが交錯している『ヘンゼル & グレーテル』は、ファンタジーアドベンチャーとしても、パロディとしても失敗している。」
つまり、プロの評価が散々だったんです
個人的な見解ですが、これは監督への過度な期待と、カルト作家への嫌悪じゃないかと思いました
トミー・ウィルコラ監督は、デビューが”キル・ビル”のパロディ作品でした
キル・ビル自体が、どちらかと言うとカルトっぽいので、知らない人が多いタランティーノ作品ですから、デビュー作は日本人で観た人は少ないでしょう
僕も知りません
しかし、その後の、”処刑山シリーズ”や”セブン・シスターズ”は、本当に面白い作品でした
ただしカルト映画ですから、普通の人は知らない
ナチスゾンビに追いかけ回されたり、一人っ子政策のSFパロディーですから
地上波だとマイナー局の深夜映画くらいでしかやらなかったかも
その彼が、スターを使って一般映画を作るんですから、プロの批評家なら期待したんじゃないかな
でも、映画は多少の残酷シーンはあるけど、フツーのアクション映画だった
それでガッカリされたんでしょう
なんてね
2023年に”バイオレントナイト”が日本で公開されているんですが、知りませんでした
機会があれば観てみたい