「安定のベクマンベトフ」リンカーン 秘密の書 ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
安定のベクマンベトフ
素材が『リンカーン』で題材が『ヴァンパイアホラー』で『実は16代大統領エイブラハム・リンカーンはかつて吸血鬼軍団と闇の死闘を繰り広げていたのだ!』て、ちょいと大胆解釈にも程がありますねw
そんな発想できちゃうんだ?という。
こういうのって近しい親族とか普通に居らっしゃるだろうに大丈夫なもんなんですかね?歴史上の人物っちゃ人物なんだろうけど。
だってこれ、日本なら『森繁 久彌はかつて吸血鬼狩りをしていた!』みたいなこと言ってる様なもんじゃないですか(違うか…)。
まそれは兎も角。ティムール・ベクマンベトフ!
ベクマンベトフの新作となれば期待せざるを得ない訳ですよ。「ナイトウォッチ」「デイウォッチ」「ウォンテッド」のドギツイ色調エグイ描写アクションを拝めるのならば!
そして期待通りというか。安定してるというか。
ティム・バートンが製作に回ってるから、そういった、少し『バートン的箱庭ダークファンタジー要素』も確かに入ってますけど、飽くまでこれはベクマンベトフ作品。
相変わらずアクションはエグく、相変わらず微グロが苦手な人には不向きな作風で、相変わらず乗り物は豪快に横転し、んで相変わらずの『世襲制』的物語。
つかね、次の世代に受け継がれる、みたいなストーリーが好きなんですかね?ベクマンベトフは。
斧で首チョンパをスッパスッパキメながら、語るは『次世代の若者に託す未来』みたいな。
真面目なのか不道徳なのか…そこもよく分からないのがベクマンベトフ作品の魅力でもあったりして。
あったりして。
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