プロメテウスのレビュー・感想・評価
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LV-223
"Alien: Covenant"を観てからの復習。
映画塾やその他の解説から学んで、ようやく方向性?を推測出来るといった感じです(^_^;)。
当初の脚本では伏線回収出来ていたのが、手直しした脚本で、説明を省いた上に、更に謎をてんこ盛りした結果なんですね。
20億年前の地球(か他の惑星)で白い宇宙人(Engineer)が黒い泥(goo)を飲み、自ら犠牲となって生命の種を植え付けた → 人間(や他の生命体)の誕生。
2000年程前に、人間を導くため、Engineerの代表が地球にやってくる。この人が実はJesus Christ。しかし、人間達はChristを磔にして殺してしまう → なんて野蛮な奴らだと怒ったEngineersは、兵器として育てていたaliens(ないし生物兵器の源?)を(Prometheus号が到着したLV-223星から)地球に送り込み、人類を抹殺しようとする → しかし自ら創ったaliensに襲われ、Engineers自身が殺されてしまう。
以上を何となく理解したであろうShawとDavidは、1人生き残っていた好戦的なEngineerを滅ぼし、Engineerの宇宙船に乗り込み、Engineersの居住星を目指した…。
と、ここまでが本作の流れ。多分…。
HollowayやShawは純粋に創造主としてのEngineerに会いたかった。
それに対しDavidは、生物兵器を密かに持ち帰るミッションを受けていたとかいないとか。また、自分を造り出した人間を内心蔑視していて、その人間を創ったEngineerのこともあまり信用していないが、同時にEngineerなら自分を本物の人間にしてくれるかも知れないという淡い期待も抱いている??
創ったはいいけど、創造物が期待通りに生きるとは限らず、創造主を殺すこともある。
Engineerがalienや人間に殺されたり、アンドロイドが人間を殺したり。
人間に良かれと思って神の火を与えたPrometheusは拷問を受けます。そして人間側も、火の恩恵を受けたけど、戦争も始めてしまったと。
映画がどうって言う以前に、内容を理解するだけでお腹いっぱい(*_*)。しかし詰めの甘い次作より、設定はまだマシで、映像が良いと思いました。未調査の惑星で安易に火炎放射器を使うのはどうかと思いますが。
見てて意味がわからないのには、理由があるんです!
当時自分はエイリアンの前日譚と知った上で見に行ったので、宣伝で言ってた「人類の起源」とどういう関係があるんだろうと期待を膨らませ鑑賞した結果...
「んだよ、これ⁈意味わかんねえよ〓︎」
の連続でしたw冒頭のシーンの意味やら、惑星の詳細やら、アンドロイド・デヴィッドの何かを知っているような意味不明な行動の連続、突然のエイリアン割り込み、そして完全にほっぽり投げの調査目的などなど....
いや〜、ほとんどの人は意味わかんなかったことでしょうw
そして、「人類の起源」という宣伝文句につられた方、御愁傷様です。
ただこの映画、もともとあった脚本を書き換えた結果こうなってしまったようです。初期の脚本にはデヴィッドの行動の意味や、ファイフィールドが変化した理由、ヴィッカーズロボ説なども全て納得できる内容だったそうなんです(詳しくは町山智浩の映画塾で)。製作中、思う通りいかなかったことが色々あったんでしょうね...。
そして思うんですが本作もブレードランナーみたいにディレクターズカット作れば良いんじゃね?とか考えたりしてます。そうすれば映像やテーマは圧巻だったから、もっとわかりやすい映画になってたのにな〜
55点!
まあ続編の公開も今年決まってるので、楽しみにしておきましょう!エリザベスとデヴィッドの続投は決まってます。どう登場するのやら....
好きです
色々知らないと理解出来ない映画だった。映像が綺麗。意味が分からぬままボケーと見ても何となく奥深い何かを感じた。エイリアンだ!やられる前にやれ!的映画ではないな笑続編みたい。
あれ?結構楽しいぞ!
元々「エイリアン5」としてリドリー・スコットが制作を始めた…とのニュースは知っていた。
ところが、映画のキャッチコピーは“人類の起源“となると「違う映画なのかな!」と思うよなあ〜。
大体“の起源“なんて謳い文句を使ったら、とんでも映画に確率が高い訳で…。
耳に入って来る噂は、どれもこれも悪い評判ばかり。
どうやらやっぱり「エイリアン・ビギニング」らしいと分かっても、評判の悪さは変わらず。観るのを諦めていたが、やっぱり観たい!
…って事で観たんですが!
馬鹿やろ〜!楽しいじゃねえか!
オリジナルの半端ねえ〜緊張感と比べてしまうと“あれ“だし、全てが後付けに満ちているのさえも“あれ“ですけどね。
でも観ていて楽しかったんだなあ〜これが!
※もうすぐ続編の撮影が開始と知って!
(2012年9月20日/シネマスクエアとうきゅう)
頸椎捻挫!準備運動をしてから観てください。
首を傾げ過ぎて頸椎捻挫になる可能性があるので、準備運動をしてから観るのをおすすめします。
ちょっと長くなりますが、お付き合いください。
宜しくお願いします。
「エイリアン・ゼロ」的な映画である。いや違う!と二転三転した本作。結果、エイリアン1の前日譚となっています。
嫌な予感しかしなかった「プロメテウス」と対峙するも、首を傾げ過ぎて頸椎捻挫になりそうでした。
沢山の謎がある中、面白いシーン、いや、かなり意味不明なシーンを論ってみます。
1,冒頭、白塗り巨人は何をしてるの?
2,「私のオフィスで10分後ね」の結果が知りたい。
3,急にデヴィッド(アンドロイド)の頭をもぎ取る、巨人のメンタリティに迫ってみる。
4,老けメイクだけで死ぬ、合併前「ウェイランド社」社長役イケメンのガイ・ピアーズの立場がない件について。
5,おい!何故、横に転がらない!?
6,常に人間より一歩先を行く、お仕事できるアンドロイド。デヴィッド(マイケル・ファスベンダー)の何か知ってる感が凄い。
7,攻める女、ショウ博士はリプリーを越えるか?
1,冒頭、滝が流れる壮大なシーン。白塗りの巨人が何か黒い液体を飲み干し、急に身体がグズグズになって滝に落ちて行きます。
こいつ誰?何してるの?って疑問はだいぶ後から判明するので、首を傾げながらスルーします。
できれば冒頭はスルーではなく、心を掴んで欲しいものです。
2,人類誕生の謎解明プロジェクトの責任者・メレデイス(シャーリーズ・セロン)は、無表情で冷淡な女です。
プロメテウス号のキャプテン・ヤネックに「本当はアンドロイドなんじゃないか?」 と言われるくらいに。
「私のオフィスに10分後ね」
メレディスはそういって、消えます。あとには、満更じゃない笑みを浮かべるヤネックが残される。
あら、この二人イイ感じになるの?
と思いきや、その後のシーンはありません!
二人っきりのシーンすら、ありません!
あのー、シャーリーズ・セロンのお誘いに乗ったのか、乗らないのか?
10分後どうされたんですか?気になるので教えてください!
※惑星に到着したが、山のようなでかい建物と滑走路しかありませんでした。
3,(建物散策で持ち帰ったでかい顔から、人類とこのでかい顔は同じDNAを持っていると判明します。ここで人類創造者=エンジニアとするよ!と宣言。エンジニアは黒い液体を飲んで、崩れた自分の身体から人類を作ったんでしょうね。それが冒頭のなんだか分からないシーンです)
「諸君達がこの映像を観てる頃には、私は死んでいるだろう」と言っていた、今回のプロジェクトの出資者 「ウェイランド社」社長ですが、どっこい生きていることが判明します。
しかもプロメテウス号に乗っています!
理由は、惑星で不死の身体になりたいから。
あ、その前に建物の中で、エンジニアの計画を発見します。どうやらエンジニア達は人類を作った後に、重度の被害妄想に陥ったみたいですよ。
いつか人類が攻めてくるのでは?という恐怖に支配され、対人兵器:エイリアンを作っているらしいです。
この惑星は、そのエイリアン製造場。しかしその過程で、エイリアンの獰猛さに逆にやられてしまったから、この惑星には妙な建物と滑走路しかないんだ!
あくまでキャプテン&ショウ博士の推測ですが、こんな感じです。
(となれば、エンジニアは2メートルくらいある巨大な身体をしていながら、肝っ玉の小さいやつらということになりますね)。
ウェイランド社長は建物散策について行き、たった一人で眠るエンジニアを発見。接触を試みる。
デヴィッドに「不死の身体をくれと言え」と急かします。エンジニア語?で語りかけるデイビットの首を、急にぐきっともぎ取るエンジニア!
あの、クッション言葉がなかったからですか?
あの、寝起きで不機嫌だったからですか?
多分ですね、不死の身体になる=創造主であるエンジニアに迫る=神に近付く気か!激怒!な構図ではなかったかと思います。
てか、こんなに怪力で強いなら、エイリアンを作る必要なんかないじゃん。
4,ここでウェイランド社長は死ぬんです。
謎なんです。
社長をイケメンのガイ・ピアーズが演じています。むっちゃ老けメイクで。
なんでおじいさんの俳優を雇わない?何故、若いイケメンに敢えて老けメイクをさせる?因みに、ガイ・ピアーズの若い頃、一切出て来ません(笑)なのでクレジット見るまで、ガイだと気付きません。
どういうこと!?
5,エンジニアは黒い液体を積んだ宇宙船で、地球に向かおうとしています。
ショウ博士は言います。あの黒い液体で人類滅亡を企てている!どうにか止めなければ。
しかしプロメテウス号に、戦闘機具は一切ありません。残る道は一つ!さぁ、いざ体当たり!
モブ感ハンパなかった乗組員達がいきなり男気を出して、「あの世で会おうぜ」的なムードになるのでびっくりします。
体当たりした後、U字便座型宇宙船がドドーンと地面に落ちてきます。ショウ博士、メレデイス逃げて!
U←こういう形だから上から落ちて来た際には、横に転がれば逃れられると思います。しかし、あくまで直線に逃げたがるメレデイス。
結果、宇宙船に潰されます。なんで横に転がらない!?
6,プロメテウス号もエンジニアの船も全部駄目になってしまい、地球に帰れないじゃん!の、ショウ博士と首だけのデヴィッド。さてどうする?
「エンジニアの宇宙船、もう一隻あるよ」
と、デヴィッド。
デヴィッドはなんだか、諸々知ってる感があるんです。
建物からこっそり持ち帰った妙な欠片を、ショウ博士の彼氏に飲ませてみたりするんですよ。
その彼氏とエッチしたショウ博士は、絶対妊娠しない身体なのに身籠もります。ええ、例の奴をですよ。
このデヴィッドが好きな映画が、「アラビアのロレンス」です。
アラブ人の中に一人のロレンスと、アンドロイド一人の自分の状況を重ねているのでしょうか?
ロレンスはアラブ開放という理想の元に、戦争で幾つもの武功を挙げます。が、仲間を失い、結果的に英国にもアラブにも理解されず、最後は事故で亡くなりますよね。
7,もう一隻あった船に乗り込むショウ博士。
デヴィッドは「操縦の仕方を知ってる」とか言います。やっぱり諸々知ってるよね!?
そして、エンジニアの星に向かいます。ええ、地球には帰りません。エンジニア達の母星に行き、なんで人類を滅ぼしたいのか真意を確かめたい!
そう、ショウ博士は、攻めるタイプの女なんです。
ショウ博士はこの戦いの前に全自動手術台カプセルに入り、お腹の中の例の奴を取り出す手術をしています。その裂かれたお腹は、まだホッチキスとめのまま。
さっきも船の中を走り回り、巨人とぱっと見イカ星人(ショウ博士がお腹から取り出した例の奴が瞬時に大きくなった)とを戦わせたり、そしてメレディスと違って縦に逃げず、地面を横に転がったりしてます。そして更に、母星まで行ってやる!
なんでしょう?痛みに強すぎます。
本作は人類を創造したエンジニアが、理由は分かりませんが「取り敢えず、人類を全員殺す!」
となった映画のようです。自分達の予想以上に人類が力を持ったことへの恐怖なのか?怒りなのか?そうなると2001年宇宙の旅のオマージュでもあるのか?と思うんですが、でも本作のタイトルは「プロメテウス」ですから。
ギリシャ神話の「プロメテウス」をご存知ですか?
人間に火を与えて、ゼウスから罰(内臓を大鷲に食べられる)与えられたプロメテウスを。
プロメテウスは神なので死にません。ただ苦痛を感じるだけ。永延に。
人間と神々が祭儀のことで争っていると、プロメテウスが間に入るんです。元々プロメテウスは人間びいきなので、ゼウスと直談判してやります。
肉と臓物などの食べられる部分は牛の皮で包んで、骨は脂肉で包みます。
「どちらかお好きな方を選んでください」
ゼウスは一見すると美味しそうな、脂肉を選びます。でも中身は骨ですよね?ゼウスは騙されたことに激怒して、人間に運命を与えます。
骨は腐らない。けど肉と内蔵は腐る。人間にもこの運命を与えよう。つまり死です。しかもいつか死ぬ人間に、圧倒的な力である火は与えられないと取り上げます。
哀れに思ったプロメテウスは、天界から火を盗み人間に与えます。
あれ?と思いませんか?神々にも、人間にも属さず、酷い罰に苦しむプロメテウスの立ち位置は、「アラビアのロレンス」でアラブからも英国からも理解されなかった、ロレンスと重なりませんか?
そのロレンスに憧れるデヴィッド。なんだか色々知ってるデヴィッド。あぁデヴィッド、デヴィッド……。
プロメテウスは神々の一員でしたが、デヴィッドは?
神であるプロメテウスに死がないように、アンドロイドも死はない?
ではゼウスは誰で、火とは何でしょう?
一人生き残ったエンジニアの怒りのポイントは、もしかしたら「与えられた死(エンジニアが作った運命)を、人間ごときが帳消しにしろと迫って来た」ということだったかも知れません。
本作は、中途半端に「エイリアン」で人を寄せようとしなくても良かったと思う。
私が首を傾げた謎が、続編(2016年3月公開予定)で明かになることを願っています。
取り敢えず、ガイ・ピアーズの若い姿が観られるといいですけどね(笑)
長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。
続編に期待
主人公みたいな人が途中で普通に死んだり
終盤の終盤で宇宙船がもう一隻あったりぶっ飛んだ映画でした
医療ポットで自分の腹を裂くシーンはなんとも言えない迫力
後は回収されてない伏線を続編でスッキリさせたい!
賛否両論の否の方で間違えない。
やっぱ、ダメだわぁ、これ。
物凄く手間暇かけて、豪華キャストに金もかけて、B級SF映画の出来。
ある意味、宣伝部は上手い仕事して、観客を煽ったなと思った。
エイリアンも見た目普通。インパクトなし。
むしろ本当によくある感じの造形。
タコかイカか?みたい。
残念ですが、巨匠リドリー・スコット監督作品ですが、これは観なくてもいいですよ。
「R・スコットの手に戻ってきたエイリアンシリーズの
前日譚的プロット」
S・ウィバー程の嫌味な個性が前面に出ていないノオミ・ラパスの演技もまずまずだが音楽がB級。日本での公開での吹き替えがB級駄目押しアイドルだったらしいので評判は散々。
スコットとキャメロン。
リドリー・スコットとジェームズ・キャメロン。同じ「エイリアン」シリーズの監督。両監督の作品は同じ素材ながら全然別物でそれぞれ良い出来の作品だった。
しかし今回この映画を観て、改めて「エイリアン」はスコット作なんだよなぁと強く伝わってきた。
もっと哲学的な背景が展開されると思ったが、スペースホラー映画の枠は出てない気がする。
てか、まんま「エイリアン」って感じ…
字幕で見ればよかったかな
今回は吹き替えで見たのだが、ショウ博士の声に違和感。他の人はまったく問題ないのに。映画終わったあとにバーンと剛力って宣伝されてて、あーーね…。って思いました(^-^;その分星ひとつ半マイナスです。
映画の本編の方は、ジャケットにエイリアンっぽいのが出てるからそうなのかな?って思ったらやっぱりでしたね。そして惑星の壮大さにSF心がくすぐられました! あと自動手術してくれる装置はハイテクでしたね。実際あったらちょっと怖いかな。
ロボットはかなり人間に近い。心がないって言われてたけど、考えることは出来るからほぼ人間って感じかな。ただひとつ違うのは、やっぱりロボットだったってこと。人間がどのような行動をとるのか探っていたのかな?と思いました。だから彼は行動を起こした。
「小さなものが大事に至る」という言葉は彼自信も表してたんじゃないかな。人間の中に一人だけ違う自分(ロボット)が居て、彼が起こす波紋は他にも影響を与える。ロボットだけど、ある意味一番人間くさいかも。
最後のショウ博士はあんなことがあったのにまだ追い続けるのかよと、人間の貪欲さは計り知れないと感じた。
設定が曖昧すぎる...
まず、エイリアンの序章作品とは知らずにCMの「生命の起源を探る」に惹かれて見てしまい、がっかり。
そうじゃなかったとしても、あまりにも設定が曖昧。
矛盾点が多すぎるし、スケールが大きく、映像が素晴らしいだけに本当にがっかり。
エイリアンファンには最高
エイリアンが好きな人にとってはかなりいい内容だと思います。怪物のデザインやストーリーなども楽しめると思いますが、エイリアンが嫌いな人や単純に考古学の映画だと思って見た人にとってはつまらない内容だと思います。
自分は友人を連れて見に行ったのですが、友人はただえぐくて怖いだけだといっていました。怖いのが苦手な人にはおすすめできな映画だと思います。
エイリアンの序章の話としてはいいストーリーだと思います。
続編を期待します。
この映画は日本では理解されにくい
対したネタバレではありません。
この映画の根源は宗教にあります。
色々なサイトのレビューに「伏線がつながっていない」というような内容を見受けられましたが、宗教的観点から見ると全部つながっています。
この映画のテーマとして考えられるのは、おそらく「神は何故人を作ったのに、最後に滅ぼすのか? 」でしょう。
この映画は完全な「エイリアン」の前日譚であるばかりでなく、初作「エイリアン」の謎を全て解き放ちます。続編は別ですが……
「エイリアン2」について、「エイリアン」のリドリー・スコット監督が続編とは認めないと怒った意味も分かりました。「エイリアン」は宇宙規模の宗教譚だったのですね。
テーマの答は最初に出てきます。主人公の父の言葉「(人間が死んだら)天国とか楽園(という所にいく)。素晴らしい場所だ」
そして途中で出てくる主人公の言葉「(神はいなかったね。彼らが創造主だといわれて)では、彼らを想像したのは? 」
エイリアンを兵器として作り出し、エイリアンを生み出す黒い液体は人体を溶かして、新たな生命の元となる。主人公の彼氏は新たな生命の元になりかけていた。そんな液体によって産みだされた生物兵器エイリアン。
兵器でありながら、新たな生命。全てを破壊した所でおそらくエイリアンは死滅し、生命の元になるんだろうと思う。セリフにもある。
「破壊して新しく作る」
わたしの見解だけど、最初に出てくる様々な古代文明に共通する印。これはそれぞれの古代文明からユダヤ教・キリスト教・イスラム教など現在も残る多くの宗教や文明に残された共通点「神(または神に類似する者)によって人類は産み出されるが、最後はその存在によって滅ぼされる」という神話を指示しているのだと思われる。
創生と滅亡。
極論に思われるかもしれないが、この映画は「創生と滅亡の意味。滅亡は悲しみではなく愛するが故、楽園(天国)に迎え入れる行為ではないのか? 」とわたしに訴えてきた。
愛から産まれる滅亡…… 愛するが故に滅亡させる……
そして次の楽園に迎え入れる生命を創造し、また滅亡させる。
天国という楽園に迎え入れる愛から行われる創造と滅亡……
アンドロイドが今回も出るが、随所にそのアンドロイドに
魂があると思わせる行為が見て取れる。
人間はそれを認めないが、もし彼に魂が備わっているのであれば? 誰が彼に魂を授けたのか?
主人公の言葉「(神はいなかったね。彼らが創造主だといわれて)では、彼らを想像したのは? 」
そうこれは本当の創造主の存在肯定を匂わせている。クリスチャンの意見としてではあるが、生命とは魂がなければ人間であっても電気信号や化学反応で動く有機物のマシーンでしかない。つまりアンドロイドの彼と同じなのだ。
最後に人間を想像した者の星へと主人公とアンドロイドは旅立つ。おそらくその星に着いた時、エイリアンによって彼らは死んでおり、創造主の星も彼らが乗ってきた船に乗っていた多くのエイリアンに滅ぼされただろう。彼らが星に着く前に、完成品の生物兵器を積んだ彼らの船は様々な生命を創造した星に向かった事だろう。
しかしその一隻が地球に着く前にエイリアンが産まれるというトラブルが起こって、「エイリアン」に出てくる星に落ちたのだろうと思うのは行き過ぎだろうか?
もっといいエピソード0あるって!!
筋肉モリモリマッチョマンの変態がイカ墨を飲んで奈落の底に落ちてったオープニングから意味がわかりませんでした。
その後うすしお味のキャラがぞろぞろ出てきてのりしお味みたいなデザインの船で探索したり戻ったり探索したり戻ったりちょっと体の中に入られたり全体に軽く火が通る程度に炙られたりします。
出てくるヘビとイカとダイオウイカのデザインはなんとかならなかったんでしょうか…B級感がハンパなかったです。
要するにエイリアン誕生秘話だったんですね。ナルホドー。
そこまでが長い。
別物のモンスターパニックとして楽しめたらいいんですけど、いかんせん白マッチョとの確執がほとんどなので飽きてきます。
本家の監督が撮った前日譚なのに面白くないとかあっていいんでしょうか…
スターウォーズのルーカスは頑張ってたんですね。
やっぱりリドリー・スコットは小奇麗なSFより雑然とした世界の方が合ってると思います。
アンドロイドは電気執事の夢を見るか?
僕らのリドリー・スコットがSFに帰って来た!
『エイリアン』(79)『ブレードランナー』(82)で、宇宙観、未来観を作り上げ、僕らに一つの指針を示した巨匠=神が、30年振りにSF映画を撮ったのだ。ワクワクしない訳がない!!
更に3Dという新しいオモチャで、70歳にもなったリドリーが遊んでくれた!
まず驚くのは、20世紀FOXロゴの後、あの油彩画アニメのScottFreeのロゴが、3Dでむにむに動くのだ!はっきり言って、ちょっと気持ち悪いぞww
本編だが、実に多くの謎を楽しめる作品だった。
さて、宣伝で煽った最大の謎とか言う人類の起源とやらは、あっさり冒頭で明かされてしまう。白塗りの暗黒舞踏家のようなムキムキの人が、いきなり種の起源してしまいます。
この辺からして、テーマはその先にあるんだよーっていってるんですよね。
そして出てくるのは、超かっけー宇宙船。みんなが寝てる中、1人起きてるアンドロイドくん。毎日映画見たり、バスケしたり、自転車のったり、寝てる人の夢を覗き見したり、楽しそうな自宅警備員生活してるんですよね。お気に入りの映画は『アラビアのロレンス』。
(なんで?って監督のコメントが「ロレンスはアンドロイドみたいだろ?」って、巨匠!言うことがスゴイなぁ。人には言えない事をサラリと言ってのける。そこに痺れる憧れるぅ!)
やっぱり出てくるアンドロイド君!みんなの忠実な執事を演じてます。
でもデビッドくんは、自分の事を良く解ってるし、自分がどう見られてるかもよく分かってて、心ない言葉に傷付いたりもする。多分、恋もしてるんだよね、あの人に。だから、ちょっとした好奇心で実験とかしちゃうんだけど、どうなるかも予測した上で、対象を誰にするかも最初から決めてるんだよね。んで、小さなことが大事に至っちゃう。
ツンデレで生意気な妹のドラミ…じゃなくって、メレディスが、ファザコンで大変です。人間かアンドロイドかを曖昧に振舞っていますが、皺くちゃのウェイランド社長をパパって呼ぶ辺りが、もう人間の父娘の関係じゃないのですよ。でも、アンドロイドのくせに生存願望とかあってかわいいのです。
そのアンドロイド兄妹の価値観の違いが本当に面白い。妹は自分の父を慕い、兄は父の種族の創造主を夢見る。
人間は、勝手な夢心地で、創造主に聞いてみたいこといっぱい抱えて欲望むきだしてワクワクです。
そんな身勝手な欲望を抱えて、船には神の名を付けて、いい気になったご一行が、神様に会いにきました!会いに来た私たちは偉いです!褒めて下さい!ご褒美下さい!って行っちゃうんです。そんなにぎやかご一行様に、目覚ましかけて寝てたのに、無理やり起こされた神様は…。
そりゃ、怒るよ。うん、怒るよね。創造したモノが、重力の足枷から抜け出して、神の言葉を話す人形までこしらえて、神の領域にまで来たんだから!んで失敗作の始末を付けに行くんですよ。作ったんだから、作った者の責任があるんだよ。失敗作が、天まで登って来たら、一刻も早く、無に帰さなくっちゃ!だから創造主は慌ててスペースジョッキーを起動して、船を動かすんですよ。もう、このシーンが神々しくって思わずひれ伏した!
ここまで書いたら解ったんだけど、これはやっぱり神話なんだ!愚かにも神に挑んだ人間を、人間が作ったモノの眼を通して客観視した神話なんだね。
人間は勝手にまだ見ぬモノに期待する。見えないモノのに期待する。そして、思ってない展開になり失望する。あぁ、なんて人間って勝手なんだろう。それこそが、巨匠リドリー・スコットが描きたいモノなんだなぁ。今回は人間だけでなく、アンドロイドまで罰せられちゃいます。いい気になって神に近づいたからね。
つまりこれは失望の物語だ。人は勝手な期待に胸を踊らせ、違う結果を見て失望する。失望は、己の身勝手さが生むものなのだ。
それなのに、なぜかこの映画に対して、何故か批判が多い。騙された!などの批判だ。だが私は、そう思った人も、ある意味羨ましくさえ思う。なぜなら、彼らは、この映画のテーマである「失望」を体験したからだ。映画を観て、同じテーマを体験する事は素晴らしい事だ。でも、心配する事はない。彼のSF作品は、公開当時に評価する者は、いつも少ないものなのだ。だが、『プレードランナー』がそうであるように、後に時代がついて来て、やがて伝説になるのだ。
そう言えば、まだ見ぬ新大陸に夢を馳せて裏切られて挫折する映画あったな 。『1492:コロンブス』これもリドリー師匠の普遍のテーマなのだろうな。(見直したくって、探してるんだけど、廃盤な上、レンタルしてないって、どうしたらいいの!?)
さて、早速『プロメテウス』の続編の話題が舞い込んだ。何でもタイトルが“Paradise”とか。『1492:コロンブス』の原題が“1492:Conquest of Paradise”楽園の征服…。
何やら関係を想像しない訳にはいかないですな。
続編では、今回、散りばめたたくさんの謎の幾つかを解いてくれるハズ!特に、デビッドくんが、創造主に何を訪ねたのか?その問いに答えてくれると期待します!!
って、勝手に期待するのは罪なのでしょうか?さて、次は天国で、どんな「失望」が待ってるのか!?
全89件中、21~40件目を表示