プロメテウスのレビュー・感想・評価
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自宅で鑑賞。十数年来噂のあったR.スコットのエイリアンもの。オープニングタイトルでニヤリとさせられる。監督得意の空撮もタップリ観れる。人類の起源よりも“エイリアン”の起源を描いている。全篇に亘り、科学者やスペシャリスト達の言動が軽率過ぎて説得力に欠ける上、飛行可能な宇宙船内で冷凍睡眠のみする“エンジニア”等、プロットに破綻も散見出来る。物語的にも等閑な印象で本家の『エイリアン』・『AVP』シリーズ等と齟齬をきたしている。ただ丁寧に作り込まれた画面は鑑賞に充分堪えうる。続篇製作も決定済み。60/100点。
・スタッフロール最後のウェイランド社ロゴはM.ファスベンダー演じる“デヴィッド”の指紋の紋様であり、『エイリアン('79)』の“スペースジョッキー”登場シーンにも使われていた。ラスト近くアンドロイドには理解不能と云わせた自ら造って栄えたモノを自ら滅ぼすと云う命題は哲学だと感じた。
・シリーズに登場するアンドロイドのネーミングは、『エイリアン('79)』の“アッシュ(Ash)”、『エイリアン2('86)』・『エイリアン3('92)』の“ビショップ(Bishop)”、『エイリアン4('97)』の“コール(Call)”、そして本作の“デヴィッド(David)”と意図してアルファベット順に配されているらしい。
・監督が推した“エリザベス・ショウ”のN.ラパスは微妙で存在感が薄いが、ミスリードを誘うクールでストイックな“メレディス・ヴィッカーズ”のC.セロンが印象的。ただ何より“デヴィッド”のM.ファスベンダーが凄く佳い。
・鑑賞日:2013年2月1日(金)
いや横に逃げろよ って感じの映画
つまり 言い換えるなら、登場人物たちの行動に、最低限の合理性と明確な目標がないということです。
例えば主人公。 どうしてエイリアン胎児を殺さずに放置したのか? ちゃんと燃やすとか、仮にも船内にエイリアン持ち込んじゃったんだから、せめて船長には報告するのが道理でしょう!
映画では、放置されたエイリアン胎児は取り返しのつかない程成長するものの、エンジニアと相討ちになって死にますが、 もしあのまま 宇宙船プロメテウスが地球に帰還していたら、首縊りもんですよ!
こうした、モンスターパニック的な“見せ場”のためのご都合主義な行動や展開は、かえってイライラを溜めてしまい、見せ場足り得ないものになっていると思います
でも個々のシーンのビジュアルはバッチリキマってるので、なんも考えずに見るぶんにはいい映画だと思います! 私もなんだかんだ楽しんで見れました!
物凄い予算をかけたB級SFスリラー
賛否両論渦巻いてましたが全然面白い! 『エイリアン』の前日譚であることを頑なに隠蔽するというよく解らないプロモーション方針が明らかに逆効果となって、予想通り先行ロードショーの金曜レイトショーなのに観客チラホラ。でもこれはSFとして余りにもちゃんとしてる。物凄い予算をかけたB級SFスリラー。そりゃ、何それ?みたいな設定の穴はありますが、それを補って余りある様式美があり、虚無感がある。
この虚無感、星野之宣さんのSF短篇マンガの世界観に凄く似てる感じがしました。すなわちギリシャ神話やキリスト教の世界観を科学の進化した未来から俯瞰するスタンス。特によく似てるなと思ったのは『射手座のケンタウロス』。どちらもギリシャ神話をモチーフに人間のエゴが最果ての地で相応の仕打ちを受ける話で、登場人物のキャラと行動の動機が凄く似ている。ゆえにどこにも意外性はなくセンスオブワンダーも見え透いてはいますが、これが観たかったというものをしっかり観せて頂いたという満足感がありました。
エイリアンの起源
Huluで再鑑賞。
『エイリアン』が公開されたのは、今から40年以上も前の話。リドリー・スコット監督作品の『ブレードランナー』と共に、SF映画の金字塔と言ってもよいと思う。
そのスコット監督が、『エイリアン』の前章となる作品を手がけるという事で、当時、話題にもなったし、期待も大きかった作品。実際、壮大な映像美は、さすがだと思ったし、『エイリアン』への繋がり方も、なるほど、と納得しました。
ただ、『エイリアン』の怖さは、なかなかエイリアン自体が明るみにならないで、警告ランプが点滅する中で、初めて観る人が、それぞれにイマジネーション広げられる怖さだと思う。
最近のエイリアンは、見えない恐怖より、モンスター化しつつあるのが残念で、今回もあからさまに、エイリアンが出てくるのは、今ひとつかな…。
ストーリー的には、確かに『エイリアン』に繋がる内容でしたが、今ひとつスッキリしない。それは、エリザベスの手術後のあり得ないハチャメチャ行動やあまりに馬鹿っぽい科学者達、プロメテウスが突っこみ墜落したのに、また飛び立つ宇宙船…などなど、ご都合の成り行き任せって感じがした。
あまりに、ストーリーをこねくり回り過ぎて、かえって複雑にしてしまった観があります。結局、あのエイリアンは、あの宇宙人との複合体というオチは、シガニーが既にやってましたよね。
最新作前に見たけど
エイリアンシリーズに繋がるということが分かっていてもこの作品だけでは???が多い
元々続編ありきなテイで作られているとしか思えないというか…この作品だけで完結はしてないし、謎まみれである。
未知の生物に襲われたりするシーンはハラハラするけど、少なめ
その正体も推測の域を出ず、ただ放置プレイ
登場人物にはあまり感情移入出来ず、最後の船長の特攻はカッコイイとはいえ、彼らがそこまでに至るまでにいいキャラ出してたか?と言われるとビミョー
主人公の行動もどこか腑に落ちない点が多くて、どうにも…
というか、未知の物に触るのにマスクしないとか学者としてあり得なくね?
なんかあったらすぐに隔離出来るようにすべきだし
アンドロイド君もなにがしたかったのかよく分からん。
とりあえず、コヴェナントに頑張ってもらいたい
映画館にて観賞
これぞ「宇宙グランギニョール劇場」。
白い筋肉巨人がとにかく不気味。これを喰らうエイリアンの図が度を超したグロテスクでインパクト大。
「自己帝王切開」や、「宇宙船倒壊逃げろ逃げろ」なんかも忘れ難いえげつなさ。
つるんとした美形のマイケル・ファズベンダーの無邪気と邪気もヘンだし、こんな世界で男気を見せるイドリス・エルバもヘン。
リドリー・スコット、老いて益々盛ん也。
LV-223
"Alien: Covenant"を観てからの復習。
映画塾やその他の解説から学んで、ようやく方向性?を推測出来るといった感じです(^_^;)。
当初の脚本では伏線回収出来ていたのが、手直しした脚本で、説明を省いた上に、更に謎をてんこ盛りした結果なんですね。
20億年前の地球(か他の惑星)で白い宇宙人(Engineer)が黒い泥(goo)を飲み、自ら犠牲となって生命の種を植え付けた → 人間(や他の生命体)の誕生。
2000年程前に、人間を導くため、Engineerの代表が地球にやってくる。この人が実はJesus Christ。しかし、人間達はChristを磔にして殺してしまう → なんて野蛮な奴らだと怒ったEngineersは、兵器として育てていたaliens(ないし生物兵器の源?)を(Prometheus号が到着したLV-223星から)地球に送り込み、人類を抹殺しようとする → しかし自ら創ったaliensに襲われ、Engineers自身が殺されてしまう。
以上を何となく理解したであろうShawとDavidは、1人生き残っていた好戦的なEngineerを滅ぼし、Engineerの宇宙船に乗り込み、Engineersの居住星を目指した…。
と、ここまでが本作の流れ。多分…。
HollowayやShawは純粋に創造主としてのEngineerに会いたかった。
それに対しDavidは、生物兵器を密かに持ち帰るミッションを受けていたとかいないとか。また、自分を造り出した人間を内心蔑視していて、その人間を創ったEngineerのこともあまり信用していないが、同時にEngineerなら自分を本物の人間にしてくれるかも知れないという淡い期待も抱いている??
創ったはいいけど、創造物が期待通りに生きるとは限らず、創造主を殺すこともある。
Engineerがalienや人間に殺されたり、アンドロイドが人間を殺したり。
人間に良かれと思って神の火を与えたPrometheusは拷問を受けます。そして人間側も、火の恩恵を受けたけど、戦争も始めてしまったと。
映画がどうって言う以前に、内容を理解するだけでお腹いっぱい(*_*)。しかし詰めの甘い次作より、設定はまだマシで、映像が良いと思いました。未調査の惑星で安易に火炎放射器を使うのはどうかと思いますが。
見てて意味がわからないのには、理由があるんです!
当時自分はエイリアンの前日譚と知った上で見に行ったので、宣伝で言ってた「人類の起源」とどういう関係があるんだろうと期待を膨らませ鑑賞した結果...
「んだよ、これ⁈意味わかんねえよ〓︎」
の連続でしたw冒頭のシーンの意味やら、惑星の詳細やら、アンドロイド・デヴィッドの何かを知っているような意味不明な行動の連続、突然のエイリアン割り込み、そして完全にほっぽり投げの調査目的などなど....
いや〜、ほとんどの人は意味わかんなかったことでしょうw
そして、「人類の起源」という宣伝文句につられた方、御愁傷様です。
ただこの映画、もともとあった脚本を書き換えた結果こうなってしまったようです。初期の脚本にはデヴィッドの行動の意味や、ファイフィールドが変化した理由、ヴィッカーズロボ説なども全て納得できる内容だったそうなんです(詳しくは町山智浩の映画塾で)。製作中、思う通りいかなかったことが色々あったんでしょうね...。
そして思うんですが本作もブレードランナーみたいにディレクターズカット作れば良いんじゃね?とか考えたりしてます。そうすれば映像やテーマは圧巻だったから、もっとわかりやすい映画になってたのにな〜
55点!
まあ続編の公開も今年決まってるので、楽しみにしておきましょう!エリザベスとデヴィッドの続投は決まってます。どう登場するのやら....
好きです
色々知らないと理解出来ない映画だった。映像が綺麗。意味が分からぬままボケーと見ても何となく奥深い何かを感じた。エイリアンだ!やられる前にやれ!的映画ではないな笑続編みたい。
あれ?結構楽しいぞ!
元々「エイリアン5」としてリドリー・スコットが制作を始めた…とのニュースは知っていた。
ところが、映画のキャッチコピーは“人類の起源“となると「違う映画なのかな!」と思うよなあ〜。
大体“の起源“なんて謳い文句を使ったら、とんでも映画に確率が高い訳で…。
耳に入って来る噂は、どれもこれも悪い評判ばかり。
どうやらやっぱり「エイリアン・ビギニング」らしいと分かっても、評判の悪さは変わらず。観るのを諦めていたが、やっぱり観たい!
…って事で観たんですが!
馬鹿やろ〜!楽しいじゃねえか!
オリジナルの半端ねえ〜緊張感と比べてしまうと“あれ“だし、全てが後付けに満ちているのさえも“あれ“ですけどね。
でも観ていて楽しかったんだなあ〜これが!
※もうすぐ続編の撮影が開始と知って!
(2012年9月20日/シネマスクエアとうきゅう)
頸椎捻挫!準備運動をしてから観てください。
首を傾げ過ぎて頸椎捻挫になる可能性があるので、準備運動をしてから観るのをおすすめします。
ちょっと長くなりますが、お付き合いください。
宜しくお願いします。
「エイリアン・ゼロ」的な映画である。いや違う!と二転三転した本作。結果、エイリアン1の前日譚となっています。
嫌な予感しかしなかった「プロメテウス」と対峙するも、首を傾げ過ぎて頸椎捻挫になりそうでした。
沢山の謎がある中、面白いシーン、いや、かなり意味不明なシーンを論ってみます。
1,冒頭、白塗り巨人は何をしてるの?
2,「私のオフィスで10分後ね」の結果が知りたい。
3,急にデヴィッド(アンドロイド)の頭をもぎ取る、巨人のメンタリティに迫ってみる。
4,老けメイクだけで死ぬ、合併前「ウェイランド社」社長役イケメンのガイ・ピアーズの立場がない件について。
5,おい!何故、横に転がらない!?
6,常に人間より一歩先を行く、お仕事できるアンドロイド。デヴィッド(マイケル・ファスベンダー)の何か知ってる感が凄い。
7,攻める女、ショウ博士はリプリーを越えるか?
1,冒頭、滝が流れる壮大なシーン。白塗りの巨人が何か黒い液体を飲み干し、急に身体がグズグズになって滝に落ちて行きます。
こいつ誰?何してるの?って疑問はだいぶ後から判明するので、首を傾げながらスルーします。
できれば冒頭はスルーではなく、心を掴んで欲しいものです。
2,人類誕生の謎解明プロジェクトの責任者・メレデイス(シャーリーズ・セロン)は、無表情で冷淡な女です。
プロメテウス号のキャプテン・ヤネックに「本当はアンドロイドなんじゃないか?」 と言われるくらいに。
「私のオフィスに10分後ね」
メレディスはそういって、消えます。あとには、満更じゃない笑みを浮かべるヤネックが残される。
あら、この二人イイ感じになるの?
と思いきや、その後のシーンはありません!
二人っきりのシーンすら、ありません!
あのー、シャーリーズ・セロンのお誘いに乗ったのか、乗らないのか?
10分後どうされたんですか?気になるので教えてください!
※惑星に到着したが、山のようなでかい建物と滑走路しかありませんでした。
3,(建物散策で持ち帰ったでかい顔から、人類とこのでかい顔は同じDNAを持っていると判明します。ここで人類創造者=エンジニアとするよ!と宣言。エンジニアは黒い液体を飲んで、崩れた自分の身体から人類を作ったんでしょうね。それが冒頭のなんだか分からないシーンです)
「諸君達がこの映像を観てる頃には、私は死んでいるだろう」と言っていた、今回のプロジェクトの出資者 「ウェイランド社」社長ですが、どっこい生きていることが判明します。
しかもプロメテウス号に乗っています!
理由は、惑星で不死の身体になりたいから。
あ、その前に建物の中で、エンジニアの計画を発見します。どうやらエンジニア達は人類を作った後に、重度の被害妄想に陥ったみたいですよ。
いつか人類が攻めてくるのでは?という恐怖に支配され、対人兵器:エイリアンを作っているらしいです。
この惑星は、そのエイリアン製造場。しかしその過程で、エイリアンの獰猛さに逆にやられてしまったから、この惑星には妙な建物と滑走路しかないんだ!
あくまでキャプテン&ショウ博士の推測ですが、こんな感じです。
(となれば、エンジニアは2メートルくらいある巨大な身体をしていながら、肝っ玉の小さいやつらということになりますね)。
ウェイランド社長は建物散策について行き、たった一人で眠るエンジニアを発見。接触を試みる。
デヴィッドに「不死の身体をくれと言え」と急かします。エンジニア語?で語りかけるデイビットの首を、急にぐきっともぎ取るエンジニア!
あの、クッション言葉がなかったからですか?
あの、寝起きで不機嫌だったからですか?
多分ですね、不死の身体になる=創造主であるエンジニアに迫る=神に近付く気か!激怒!な構図ではなかったかと思います。
てか、こんなに怪力で強いなら、エイリアンを作る必要なんかないじゃん。
4,ここでウェイランド社長は死ぬんです。
謎なんです。
社長をイケメンのガイ・ピアーズが演じています。むっちゃ老けメイクで。
なんでおじいさんの俳優を雇わない?何故、若いイケメンに敢えて老けメイクをさせる?因みに、ガイ・ピアーズの若い頃、一切出て来ません(笑)なのでクレジット見るまで、ガイだと気付きません。
どういうこと!?
5,エンジニアは黒い液体を積んだ宇宙船で、地球に向かおうとしています。
ショウ博士は言います。あの黒い液体で人類滅亡を企てている!どうにか止めなければ。
しかしプロメテウス号に、戦闘機具は一切ありません。残る道は一つ!さぁ、いざ体当たり!
モブ感ハンパなかった乗組員達がいきなり男気を出して、「あの世で会おうぜ」的なムードになるのでびっくりします。
体当たりした後、U字便座型宇宙船がドドーンと地面に落ちてきます。ショウ博士、メレデイス逃げて!
U←こういう形だから上から落ちて来た際には、横に転がれば逃れられると思います。しかし、あくまで直線に逃げたがるメレデイス。
結果、宇宙船に潰されます。なんで横に転がらない!?
6,プロメテウス号もエンジニアの船も全部駄目になってしまい、地球に帰れないじゃん!の、ショウ博士と首だけのデヴィッド。さてどうする?
「エンジニアの宇宙船、もう一隻あるよ」
と、デヴィッド。
デヴィッドはなんだか、諸々知ってる感があるんです。
建物からこっそり持ち帰った妙な欠片を、ショウ博士の彼氏に飲ませてみたりするんですよ。
その彼氏とエッチしたショウ博士は、絶対妊娠しない身体なのに身籠もります。ええ、例の奴をですよ。
このデヴィッドが好きな映画が、「アラビアのロレンス」です。
アラブ人の中に一人のロレンスと、アンドロイド一人の自分の状況を重ねているのでしょうか?
ロレンスはアラブ開放という理想の元に、戦争で幾つもの武功を挙げます。が、仲間を失い、結果的に英国にもアラブにも理解されず、最後は事故で亡くなりますよね。
7,もう一隻あった船に乗り込むショウ博士。
デヴィッドは「操縦の仕方を知ってる」とか言います。やっぱり諸々知ってるよね!?
そして、エンジニアの星に向かいます。ええ、地球には帰りません。エンジニア達の母星に行き、なんで人類を滅ぼしたいのか真意を確かめたい!
そう、ショウ博士は、攻めるタイプの女なんです。
ショウ博士はこの戦いの前に全自動手術台カプセルに入り、お腹の中の例の奴を取り出す手術をしています。その裂かれたお腹は、まだホッチキスとめのまま。
さっきも船の中を走り回り、巨人とぱっと見イカ星人(ショウ博士がお腹から取り出した例の奴が瞬時に大きくなった)とを戦わせたり、そしてメレディスと違って縦に逃げず、地面を横に転がったりしてます。そして更に、母星まで行ってやる!
なんでしょう?痛みに強すぎます。
本作は人類を創造したエンジニアが、理由は分かりませんが「取り敢えず、人類を全員殺す!」
となった映画のようです。自分達の予想以上に人類が力を持ったことへの恐怖なのか?怒りなのか?そうなると2001年宇宙の旅のオマージュでもあるのか?と思うんですが、でも本作のタイトルは「プロメテウス」ですから。
ギリシャ神話の「プロメテウス」をご存知ですか?
人間に火を与えて、ゼウスから罰(内臓を大鷲に食べられる)与えられたプロメテウスを。
プロメテウスは神なので死にません。ただ苦痛を感じるだけ。永延に。
人間と神々が祭儀のことで争っていると、プロメテウスが間に入るんです。元々プロメテウスは人間びいきなので、ゼウスと直談判してやります。
肉と臓物などの食べられる部分は牛の皮で包んで、骨は脂肉で包みます。
「どちらかお好きな方を選んでください」
ゼウスは一見すると美味しそうな、脂肉を選びます。でも中身は骨ですよね?ゼウスは騙されたことに激怒して、人間に運命を与えます。
骨は腐らない。けど肉と内蔵は腐る。人間にもこの運命を与えよう。つまり死です。しかもいつか死ぬ人間に、圧倒的な力である火は与えられないと取り上げます。
哀れに思ったプロメテウスは、天界から火を盗み人間に与えます。
あれ?と思いませんか?神々にも、人間にも属さず、酷い罰に苦しむプロメテウスの立ち位置は、「アラビアのロレンス」でアラブからも英国からも理解されなかった、ロレンスと重なりませんか?
そのロレンスに憧れるデヴィッド。なんだか色々知ってるデヴィッド。あぁデヴィッド、デヴィッド……。
プロメテウスは神々の一員でしたが、デヴィッドは?
神であるプロメテウスに死がないように、アンドロイドも死はない?
ではゼウスは誰で、火とは何でしょう?
一人生き残ったエンジニアの怒りのポイントは、もしかしたら「与えられた死(エンジニアが作った運命)を、人間ごときが帳消しにしろと迫って来た」ということだったかも知れません。
本作は、中途半端に「エイリアン」で人を寄せようとしなくても良かったと思う。
私が首を傾げた謎が、続編(2016年3月公開予定)で明かになることを願っています。
取り敢えず、ガイ・ピアーズの若い姿が観られるといいですけどね(笑)
長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。
続編に期待
主人公みたいな人が途中で普通に死んだり
終盤の終盤で宇宙船がもう一隻あったりぶっ飛んだ映画でした
医療ポットで自分の腹を裂くシーンはなんとも言えない迫力
後は回収されてない伏線を続編でスッキリさせたい!
賛否両論の否の方で間違えない。
やっぱ、ダメだわぁ、これ。
物凄く手間暇かけて、豪華キャストに金もかけて、B級SF映画の出来。
ある意味、宣伝部は上手い仕事して、観客を煽ったなと思った。
エイリアンも見た目普通。インパクトなし。
むしろ本当によくある感じの造形。
タコかイカか?みたい。
残念ですが、巨匠リドリー・スコット監督作品ですが、これは観なくてもいいですよ。
「R・スコットの手に戻ってきたエイリアンシリーズの
前日譚的プロット」
S・ウィバー程の嫌味な個性が前面に出ていないノオミ・ラパスの演技もまずまずだが音楽がB級。日本での公開での吹き替えがB級駄目押しアイドルだったらしいので評判は散々。
スコットとキャメロン。
リドリー・スコットとジェームズ・キャメロン。同じ「エイリアン」シリーズの監督。両監督の作品は同じ素材ながら全然別物でそれぞれ良い出来の作品だった。
しかし今回この映画を観て、改めて「エイリアン」はスコット作なんだよなぁと強く伝わってきた。
もっと哲学的な背景が展開されると思ったが、スペースホラー映画の枠は出てない気がする。
てか、まんま「エイリアン」って感じ…
字幕で見ればよかったかな
今回は吹き替えで見たのだが、ショウ博士の声に違和感。他の人はまったく問題ないのに。映画終わったあとにバーンと剛力って宣伝されてて、あーーね…。って思いました(^-^;その分星ひとつ半マイナスです。
映画の本編の方は、ジャケットにエイリアンっぽいのが出てるからそうなのかな?って思ったらやっぱりでしたね。そして惑星の壮大さにSF心がくすぐられました! あと自動手術してくれる装置はハイテクでしたね。実際あったらちょっと怖いかな。
ロボットはかなり人間に近い。心がないって言われてたけど、考えることは出来るからほぼ人間って感じかな。ただひとつ違うのは、やっぱりロボットだったってこと。人間がどのような行動をとるのか探っていたのかな?と思いました。だから彼は行動を起こした。
「小さなものが大事に至る」という言葉は彼自信も表してたんじゃないかな。人間の中に一人だけ違う自分(ロボット)が居て、彼が起こす波紋は他にも影響を与える。ロボットだけど、ある意味一番人間くさいかも。
最後のショウ博士はあんなことがあったのにまだ追い続けるのかよと、人間の貪欲さは計り知れないと感じた。
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