「作り直してほしい」プロメテウス Yoshiさんの映画レビュー(感想・評価)
作り直してほしい
正直駄作でした。
ビジュアルを褒めている方がいらっしゃいますが僕的には違うなぁ…。
たしかに小綺麗なんだけど無機質でまとまりすぎというか。
エイリアン1、2を越えるならH.R.ギーガーの画集、ネクロノミカンの世界をもっとうまくてんこ盛りにするなどして感動や想像力の喚起を与えてほしかった。もっとすごい絵がいっぱいあったはず。
もともとこの映画、エイリアン1に登場したスペースジャッキーという謎の宇宙人の死体から着想して作り始めたようですが、皮肉にもそうした本編とは関係ないのにワクワクさせてくれるような謎に満ちたギミックが今回はなかった。
エイリアンの卵もあんな無機質なものではなく旧作の方が不気味で美してインパクトがあったと思います。
創造主のデザインもイマイチ。知性も理性も深みも期待感も感じないしただの色白なプロレスラーです。
次回作ではゾロゾロ出てきて喋ったり殴ってきたり(笑)するのかなぁ?ぜんぜんワクワクしません。
エイリアンもタダの巨大なタコにしか見えなかった。
斬新さゼロ。
色々な方も言っておられるようにストーリーや人物も破綻が多く、納得がいきませんでした。
キャラ立ちしてそうな恋人や社長や役員を発展させるわけでもなくあっさり殺すのももったいないし意味もない。
アンドロイドも目的はあるんだろうがそのわりに非合理的な行動をするし、1のようにビックリするようなどんでん返しがあって何をしでかすかわからない冷酷な怖さや、2のような頼りがいがあるわけでもない。
最後に船長と数人が特攻するが動機も確信も薄いままで突っ込まれてもおいおいってなるし…。
主人公も魅力がまったくない。
学者としての好奇心で最後に創造主の母星に旅立つが、最初もう地球に帰らなきゃとか言ってたような…中途半端で信念がない。
リプリーは企業にもエイリアンにもタイマン張るようや強さや信念があり、ギリギリの状況下でなんとか問題解決する姿勢に憧れたものだ。
次回作は日本を舞台にして全編日本画風テイストのCGでタイムマシンで色々な時代にワープしながら八岐大蛇はエイリアンだったとか平安の世の鬼や魑魅魍魎はエイリアンだったとかしてやっつけていく話なら色物として見たいと思います。
taishimaさん
そこがでも劇中ではわかんなかったんです。
たとえば主人公の恋人を殺害したのは実験目的だったのか、にしては幹部が焼き殺してましたし。
途中幹部へのモニターを切ったところを見ると幹部にさえ情報連絡しない指示だったのか。
にしては社長すぐ死にましたし。
もっと大きなフィクサーでもいるのかな?
アンドロイドの主人公への恋心もしくは母に対する情が芽生えて、よく神話などである父殺しをしたのかななんてのも浮かびましたが。
いずれにせよまだロードショー始まったばかりで観客の評判も芳しくないのに続編決定とかどうかと思うし、一昨目は一昨目で独立したエンタメであるべきですよ。
なにかワクワクして続きが見たい!
というよりなんか釈然としないから次では気持ちよく見させてくれって感じです。
ストーリーに破綻はありませんよ。
全て次作への伏線。
アンドロイドの非合理的な行動は
エイリアンに出てきたアンドロイドとの
違いを出すためなのと、
ウェイランド社の惑星探査に行く目的が
エイリアン1や2とはちがうからでしょう。
プロメテウスのアンドロイドは、あれは不完全。
だから、エイリアン1では、
完全に冷酷なアンドロイドをつくった。
失敗から学び。
ただ、この不完全さが、物語を進める原動力。