「“人類の起源”というより“エイリアンの起源”」プロメテウス 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
“人類の起源”というより“エイリアンの起源”
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「エイリアン」「ブレードランナー」でSF映画史に残る名作を放ったリドリー・スコット監督が30年振りに手掛けたSF映画。
プロメテウス号のクルーたちが未知の惑星で人類の起源に迫る。
映画的興味と知的好奇心が大いにそそられる。
開始早々、雄大なロケーションと細部までこだわったセットに感心させられる。
何もこの作品だけの事ではないが、素晴らしいロケーションとセットですんなり作品の世界に吸い込まれる。
世界中の古代壁画からあるメッセージを読み取ったクルーたち。
辿り着いた未知の惑星で遭遇した真実とは…?
「2001年宇宙の旅」とまでは言わないが、久々の本格知的SFを期待していたが、アレレ、急に作風が…。
メッセージは実は“エンジニア”が人類をおびき寄せる為の罠で、宇宙を股にかけた陰謀劇&地球の運命と生死を賭けたサバイバルSFホラーに。
ラスト、エ○○○ンに酷似したクリーチャーが誕生し、あの作品の壮大な前振りに思えてしまう。
所々思ってたのと違う印象も受けたが、満足度は充分。
緊迫感と目を覆いたくなるノオミ・ラパスの衝撃シーンは「エイリアン」を彷彿させる。
見る前は小難しそうな印象を持ってしまうが、そうガードを固くせずエンターテイメントとして見るべき。
そしてやっぱり続きが気になってしまうのだ。
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