劇場公開日 2012年12月28日

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「シリーズ最終章として思い入れ評価高いけれど、この映画単体としてみたらどうなの?」トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part 2 とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0シリーズ最終章として思い入れ評価高いけれど、この映画単体としてみたらどうなの?

2024年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

寝られる

シリーズ未鑑賞。この映画が、このシリーズ初鑑賞。
原作未読。
だから、いけなかったのかしら?

期待値高すぎたのかしら?
予告見てどうしても観たくなって予定調整して観に行っただけに失望感高く(>_<)。

一人ひとりの役者はそれぞれすごい。
それだけに何故このストーリー?何故この演出?
ラジー賞当然だと思うんだけどな。

 特にベラが覚醒して、獣を襲うシーンとか、失笑以外の何物でもない。
 鑑賞前に入れた予備知識と全く違って、役者が同じの別バージョン(アナザーストーリー)を見ているのかと思ってしまった…。
 しかも、ここに出てくる人々って、ヴァンパイア? 皆特殊能力を持っていて、何の映画を観ているのか混乱してくる。

 もっと”人物”を描いてほしかった。
 例えばレネズミを取り巻くいろいろな感情とか。
 レネズミを守ろうと集まってきた仲間の心情とか。この映画しか見ていない身には、なぜ、他の人々が命かけてまでという動機づけがまったく見えない。これまでのシリーズに描かれていたのかしら?
 さっさと旅立ってしまったアリスへの気持ちとか。

 レネズミが「ヴァンパイア族を滅ぼす」と認定される理由も、映画観れば、その設定か、そりゃそうだよなと当たり前すぎてがっかり。殺す以外に回避方法あるだろうに。あんなに大挙して押しかけてくる必要ある?もっと壮大な意味づけを期待していた私がバカでした。
 (狼族に”刻印”されてしまったレネズミと”刻印”したジェイコブの関係から、ヴァンパイア族VS狼族の闘いに発展するとか…、パリーポッターのような運命が課されているとか…)
 この理由が知りたくて、予定調整しただけに…肩透かし感が半端ない。

 アロ様も、かっこつけの割には小物だし(自分が殺される未来見て、戦争回避って、あまりにも情けない)。

 アクションだって、お金かかっているのはわかるけど、みんな頑張っているのは解るけれど、他のアクション映画に比べれば、なんだそりゃです(嗤い)。そっか、非行少年よろしく、肉弾戦か。能力は使っているけれど。

 まあ、ベラ様賛歌としてみれば、良いのかもしれないけれど、そのベラ様に失笑しかできない身には、この映画つらい。

『ポーの一族』や『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』が好きで、その中に流れている”永遠の命を持ってしまった哀切”が根底に流れている世界観が好きで、ヴァンパイアものとして鑑賞してしまったこともいけなかったのだろう。
 まったく世界観が違う。たんなるモンスター・異能力者映画。

こんなの観てしまった自分を笑うしかないってことで。

とみいじょん