マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙のレビュー・感想・評価
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こんな風に描かれて、かわいそうだと思う・・・
メリルがアカデミー賞主演女優賞を撮った映画なので、ちょっとがっかり。まぁ、認知症演技もえらいとは思うが、サッチャー女史に功罪があったにしろ、何だかあんまりな内容。英雄的に描けとは言わないけど、もう少しまともな描き方があったのでは??? ボケばあさんの話にしちゃって、ひどくないか・・・ 認知症になったのは事実かもしれないけど、第一線に立って、がんばっていた時代もあった訳で、そこのあたりをきちんと描いてあげてもよかったのでは? 遺族もよく文句の一つも言わなかったなぁと思う。不思議・・・
うーん、予告が良かっただけに・・・
予告につられて借りて観たんですが、105分が結構長く感じました。
急いでいる感があって付いて行くので精一杯でした。見た後は少し疲れました。
予告編は凄く良く作られてますね、見所を全部見せちゃったような感じでした。
ドキュメンタリーと・・とらえて良いのかな(・Д・)ノ?
プライドと愛に生きた一人の女性のお話
本国以外の人が観る事を気にして欲しい。
演技力に定評のあるメリル・ストリープ主演の本作。
結果から言うとうーんまずまず。
今回もまったく予備知識なく映画に臨んだのですが
本国では当たり前の史実が、日本人には馴染みが薄いだけでなく
一時間半強しかない上映時間の中で時代がどんどん進んでいくので、
消化できないまま置いてけぼりです。
というよりあっと言う間に首相になっちゃいます(笑)
本作は特に感じますが、彼女の一生涯を描くのであれば
上映時間は2時間以上は欲しいです。
また政治的な背景とプライベートをもっと詳細に
描いて欲しかったです。
個人的に思うのは別に演じるのは彼女でなくても
良かった作品かな?です。
演技もセットも演出も効果も映画としては
良かったとは思いますが、
世界中で上映する作品なのですから、
出来る限り割愛せずに、誰もが理解出来るようなストーリーに
して欲しかったところです。
ザ・メリル・ストリープ・ショー
イギリス史上初の女性首相マーガレット・サッチャーを、メリル・ストリープが演じる。
アカデミー賞ではさぞ話題になるだろうと思っていたが、まさか受賞するとは!
正直、「ヘルプ」のヴィオラ・デイヴィスを応援していたので意外な気もした。
しかし、今マーガレット・サッチャーを演じる事が出来る女優は、世界広しといえメリル・ストリープしか居ないと納得させるほど。
さながら“メリル・ストリープ・ショー”だ。
サッチャーを完コピしたメリルの演技には風格すら感じたが、ストーリーの方は驚くほど弾まない。
老いて認知症を患ったサッチャーが、“政治家”としての姿と“女性”としての姿を振り返る回想形式。
男社会の政治世界に果敢に飛び込んだ一人の女性のサクセスストーリー、その政治手腕、妥協しない姿勢…多大な功績を残し偉大な女性政治家と言うのは分かるが、その描かれ方があまりにも淡々として、説明的にしか感じなかった。
公務に身を捧げ、果たして自分は良妻賢母だったか?と苦悩する姿も描かれるのだが、夫が亡くなっても幻が見えるほどの夫婦愛を軸にするのはイイが、子供たちへの描写はほとんど無く、何だか中途半端な印象も受けた。
マーガレット・サッチャーの深みのある伝記映画を期待して見ると少々肩透かしを食らうが、メリル・ストリープの貫禄の名演を見るだけでも価値アリ。
メリルに満腹
題材に魅力無し
真実
メリル・ストリープのサッチャーの顔がちょっと怖い
女性の首相の映画だから、観客も女性が多いのかと思ったら意外と男性も多かった。
メリル・ストリープは今回、アカデミー主演女優賞を取りましたが、メリル・ストリープの扮する首相が迫力があってちょっと怖すぎ。
サッチャーの実家は自営業で、決して充分に裕福でなく家柄もよいわけでなく、彼女がオックスフォード大学に合格できて、上流階級と関わる機会を得たのだと、映画を観て知りました。
女性が当時、仕事を持ってやっていくのが大変な時代に、サッチャーの能力と魅力と強い意志で、階段をかけ上がっていったんだと思うんですけど、映画の脚本では彼女の能力と魅力がうまく表現できているともいえず、むしろ主演の女優の演技力でカバーしていったって感じ。
"鉄の女"の異名に相応しく、フォークランド紛争や大不況、労働ストライキ、IRAの無差別テロといった困難に直面して、緊張感をもって断行していった事実を丁寧に描くより、老境にいたったサッチャーが亡くなった夫に強くとらわれていたり、娘の世話になっているという、いわゆる”ぼけ老人”という点にばかりに比重が置かれ、人生の哀切を描ききるところまでいかず、何かが抜けているような。
主演の演技力だけが目立っていました。
あっ、それから題名の「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」の”涙”を思わせる部分がありません。正しくは「マーガレット・サッチャー 鉄の女の老い」でしょう?
何を描きたいのか最後まで理解できず
政治の世界に足を踏み入れるとき、党首選に出馬するとき、フォークランド紛争、ユーロ不参加、人頭税導入、政界引退など、一つ一つの決断の背景があっさりとしか描かれていないのに、引退してからどうしてそんなに過去に引き戻されるのか、この映画は全く説明できていないと思う。いつまでも出てくるデニスが本当に邪魔くさくて、途中からイライラしてくる。
首相としてのマーガレット・サッチャーをある程度リアルタイムで見ている世代にとっては、「だからなんだよ」という映画です。ストリープの渾身の演技は評価すべきだけど(老人の動作をきっちり演じているところなんか凄い)、残念ながらそれ以外に見るべきところはないです。期待しながら劇場で見たので、裏切られ感がでかい。ちょっと辛めの採点になりました。
おばあさんかわいそう
冒頭から老いさらばえたサッチャーが死に別れた夫の幻覚を見ていてとてもかわいそうだった。この場面が長々と続いていて、この調子で最後までいったらどうしようと不安になった。
途中からサッチャーの経歴をたどる物語になり、首相にまでなるその第一歩が大学合格で、そのイメージが後の選挙での当選にも被るんだけど、大学というのが実に初々しい喜びに満ちた感動的な場面だった。
ざっくりと回想するような語り口で、フォークランド紛争や一つ一つの政策の駆け引きなどを巡る政治ドラマとしては薄味だった。こってりとした政治ドラマを同じキャスティングで見たいと思った。
面白かったけど、そんな偉人であるサッチャーも老いてしまえば哀しい老婆というような描き方はあまり好みじゃなく、少し残念だった。
イギリスは何かあるとストライキやデモで暴動まで起これば人や馬が死んだりもするし、国会では激しい議論が起こる。しかしそれは即ち政治がきちんと機能しているからで、それに比べて日本は責任者の顔が見えず、もやが掛かったまま大事な事が決定されていたり、わけのわからない利権が裏にあったりするので、本当に哀しい気持ちになる。イギリスの政治を見習って欲しいと思った。
この映画マーガレットは、サッチャー・ナイス・ムービー!!
この映画を観てから、みんなのレビューを読んで驚いた!賛否両論だったのだと・・・
私は、歴史にその名を残すマーガレット・サッチャーという偉業を成した政治家でさえも、
加齢という自身の自然のプロセスの前にあっては成す術を失い、変化しなければならない人間の運命に、彼女は、一人の人としてどう折り合いを付けて、認知症と言う新たな自己に向き合って行くのだろうか?という誰もが決して避けて生きる事が出来ない老いという自然な人の姿を見つめている本作品にとても深い興味と感動を憶えたのだ。
そしてまた、私はこの映画を観ていて直ぐに思い出したのがあのアカデミー賞を獲得した名作の「ビューティフル・マインド」だ。ロン・ハワード監督によるノーベル賞受賞数学者であるジョン・ナッシュの半生を描いた伝記映画なのだが、こちらも華々しいキャリアを持っている人物でありながらも、病と言う障害と共に生きるそのプロセスが話の中心に描かれていた。最もこちらはどちらかと言うとサスペンス色が濃い作品だった。そしてラストも素晴らしい展開だったのだ!
さて、話を戻してこの「マーガレット・サッチャー」という映画では彼女が半生を回想するのだが、その回想も、部分部分で、記憶が正確な所もあるが、そうでも無い所もある。
そこに人が生きて物事を考えて生きる中で、記憶は自分の思いと共に好都合に変化していくと言う面白さを見せてくれるのだし、そして自分が今思っている事こそが、その本人には真実に他ならないという事も教えてくれる。必ずしも現実と一致していないと言う事だ。
それ故、認知症を患う現在の彼女は、政治的な話に中々加われないかと思えば、若い頃の彼女の様にハッキリトした持論をゲストの前で話出す事も出来る、この辺りも観ていて面白いのだ。とは言うものの、しかし最近の彼女の本当の関心事と言えば、今は亡きご主人のデニスが自分との結婚生活をどう思って暮していたかが第一だ。ここにこの映画は恐れる事無く人間の本質とは何かと言う問いかけをしているのだろうと思うのだ。
またその一方でマーガレットは、最近の人々は口ぐちに、どう感じるか、FEELINGと言う事ばかりを気にするが、人間は、どう考えるか、THOUGHTこそ大事な事だと主張する。その人間が、どう考えるか、それこそがその人間の生きる価値と原動力になると強い信念を持って生きていたわけだ。まさにこれこそが「鉄の女」と言う異名を持つその彼女の生涯を貫いている彼女自身の姿でもある。それは、政治家としても、家庭の中の個人としても決して持論を曲げずに、一途に生きる彼女の姿が美しいまでに、心地良いのだ。
ドキュメントタッチでもなく、彼女はどう言う政治論を持って生きて、政治を行っていたのかと言う近代の英国の政治に興味を持って映画を観ようと考えていた人にはいささかピント外れの退屈な映画で会った事だろう。
この映画は、マーガレットと言う一人の女性の若い日から現在までの変わらぬラブストーリーだし、老いに生きるある一人の孤独な女の物語でもある。しかし、いつも前向きに生きる努力を重ね続けるマーガレットの生き様に、私は物凄いパワーを貰えた気がするのだ。
メリル・ストリープの女優力
現役時代の貫き通す激しさ、老いて曖昧な世界を漂う心細さと孤独感。
メリル・ストリープの女優力を堪能しました。
実家の追憶は短時間ながら印象的でした。少女が選んだのは、自分の母親をあれほど遠くに感じる、タフで孤独な生き方。
マーガレットの娘時代から初当選までを演じたアレクサンドラ・ローチがよく合っていて、違和感なくメリル・ストリープと行き来できました。初当選頃の活動や、一般女性との距離感なども垣間見られると、もっと彼女に近づけたかもしれません。
当時、あまりに急進的な英国の改革の弊害に、"緩やかな改革"、"ソフトランディング"といった言葉をよく聞きました。だけど今、穏やか過ぎて自分達の違憲状態を正すことすら出来ない国会を持つ国の民としては、彼女のような強いカリスマを待ち望む気分が芽生えはじめてもいます。うすら寒いことです。
アカデミー賞主演女優賞に納得
この作品、一にも二にもメリル・ストリープの怪演。
歯に隙間まで作ったメーキャップは完璧で、仕草や喋りはまるで別人。そこには、メリル・ストリープのかけらも見当たらない。
首相時代と現代の演じ分けも見事。老人がよくやる何かをじっと見つめていたかと思えばあちこち忙しく泳ぐ目線で考え事をし、調度品に手をかけながらゆっくり歩く腰の引けといい、一度、老人を経験したことがあるのではないかというような動きをする。
この演技を観たら、アカデミー賞主演女優賞は納得である。
惜しいのは、事実を映画化した作品の多くに言えることだが、事実を描くことに没頭してしまって娯楽の要素が欠けてしまうこと。
そしてもう一点、その事実が事実となり得た要点が端折られてしまうことだ。欧米では常識的な歴史の1ページかも知れないが、日本人の私にはサッチャーは英国初の女性首相で強気な政治を行う人だというぐらいしか知識がない。どうやって首相にまで上り詰めたのかは知らない。ましてや、周りで動いた人物や政敵など知る由もなく、実名を聞かされても、そのポジションも分からずちんぷんかんぷんなのである。
いきなり大臣になっているは、あっというまに党首に立候補ではあまりに粗すぎる。
マーガレットの夫の名前がデニスということだけは、発声練習のシーンによって、しっかり覚えたが・・・。
何も分からず観る人間もいることに、もう少し気を配った演出がほしいところだ。
とある人物の半生を描いた作品によく見られる過去と現在を行き来する手法が取られているが、この手の手法を取った最近の作品の中では、群を抜いて編集が上手い。変わり目のタイミングがピタリと決まり、観ていて気持ちよく、ダレない。
監督のフィリダ・ロイドは、どちらかというと「マンマ・ミーア」のように女性を陽気に描く作品のほうが合っているようだ。
この作品では、首相時代よりも老年のサッチャーを描く現在の方が事細かい演出で上手い。首相時代の演出にもっと押しの強さがあったらよかった。
この映画を見るかぎりサッチャーは、何でも自分が、自分が・・・というタイプで、人を使う才覚には欠けていたようだ。
役者はすごい
THE IRON LADY
期待してたのとは…
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