劇場公開日 2012年3月16日

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マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙のレビュー・感想・評価

全69件中、1~20件目を表示

3.5晩年過去を振り返り思い出されるいろいろな事

2023年11月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

メリルストリープ扮する年老いたマーガレットサッチャーはミルクが高くなったと嘆いた。マーガレットが外へ出ると警備が騒いだ。どうもボケてきてる様だ。

人間誰しも年を取り衰えていくのだが、ボケはきついね。思えば政治家の妻を持つ夫も大変だったろうね。晩年になると過去を振り返りいろいろな事が思い出されるだろう。家庭を犠牲にしてなりえた首相の座。しかし配偶者が既にいないとなると孤独だろうな。

そもそもご本人は女性首相なんてとんでもないと思っていたようだね。でもかん高い声を抑えて威厳がある話し方を研究したりして準備をしていったんだね。

それにしてもこんなに幻覚が現れると現実か否か分からなくなってくるだろうな。

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重

4.0ヘレン・ミレンの演技はうまい!

2023年11月9日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

BSで視聴。ヘレン・ミレンのマーガレットサッチャーの演技は素晴らしかった。演技のうまさに感心。サッチャーのイギリスに対する思いも伝わった。

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ナベウーロンティー

2.0サッチャーの政治思想や功績は曖昧なまま「女性首相」と名言だけを強調した無内容な作品

2023年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

英国は1960~70年代、揺り籠から墓場までの社会保障制度や基幹産業の国有化などの反動で、国民負担の増加と勤労意欲の低下、既得権益の蔓延等の経済・社会的な問題が発生し、深刻な経済低迷に陥った。俗にいう英国病である。

その末期に登場したサッチャーは1979年~1990年、保守党政権の首相を務め、英国病から国を立て直して、その後の経済成長の基盤を作った。この功績あるが故に、こうした伝記映画まで作られ、主演したメリル・ストリープもアカデミー賞主演女優賞を獲得したのだろうと思ったのだが…いざ作品を見てみると、想像とは大きくかけ離れた内容なので驚かされた。

サッチャーは2013年に死去したが、「長女のキャロルは2008年、サッチャーの認知症が進み、夫が死亡したことも忘れるほど記憶力が減退していることを明かした。8年前から発症し、最近は首相時代の出来事でさえも詳細を思い出せなくなってきた」という(wiki要約)。

映画は認知症となった晩年の彼女を、残念な一介の老女として延々と描き、そこを起点にして少女時代~学生時代~政治活動の初期~結婚~初当選~教育相時代~党首選~首相時代~辞任をフラシュバックさせ挿入していく。
その結果、昔は偉かった老女が過去を回想していくものの、死んだはずの夫がしばしば登場するなど、現実と妄想と追憶の見境がつかない漠然とした内容となっているのである。

サッチャーは明確な新保守主義・新自由主義の政治家で、国有企業の民営化を進め、福祉政策の見直しを実施し、大規模ストが頻発していた労働組合の活動を規制したこともあって、見る側の政治的スタンスにより毀誉褒貶が甚だしい。
製作者側は政治思想によって観客層が狭まるのを恐れたのだろうか、彼女がいかなる政治思想の持主で、どんな政治的功績があるのか突っ込みたくないがために、それを曖昧なままとし、よく言えば「人間サッチャー」に重心を置いたものと思われる。

例えば、1981年労使関係法による二次ピケ(支援ピケ)非合法化、1982年雇用法によるクローズドショップ禁止等々により、労働組合の戦闘力や政治力は大幅に殺がれた。英国戦後史の分水嶺を画したと評される1984~85年の炭鉱労働者全国ストも政府の弾圧によって潰された。すべてサッチャーの「政治的功績」だw これらをクローズアップしたくなかった結果、映画は初の女性首相であることや、いわゆる名言を強調するのが関の山という無内容な作品となってしまったのである。

案の定、『デイリー・テレグラフ』は、「製作者がサッチャーに関して何を伝えようとしているのかが不明」と酷評している。

小生は1982年のフォークランド紛争の際、軍隊の派遣を逡巡する閣僚たちに向かって「わが内閣に男は一人しかいないのか」と叱咤したという有名なエピソードが好きだったが、どうやらこれは後付けのジョークらしく、本作にもそのシーンはない。
それはさておき政治家の伝記映画であるなら、製作者側も彼女の政治思想を誤魔化さず、功績を伝えるべきだった。本作はサッチャー肯定派、否定派双方から見てろくでもない内容だと思う。

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徒然草枕

4.0トロッコ問題

Mさん
2023年10月20日
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自分が知ってる通りのサッチャーさんでした。

よく聞く話で、トロッコ問題と言うのがあります。
そのままトロッコが進めば、事故で5人の人が亡くなってしまう。でも、幸い(?)なことに、切り替えが付いていて、線路を切り替えれば(本来なら死ぬはずのない)1人の犠牲で済む。あなたならどうしますか?というやつです。
多分大抵の人は「そのまま」を選ぶと思うのですが、それを最小(?)の犠牲に切り替える役目が政治なのかなと思います。
車で通勤するのに、一軒の家があって、道路が拡張できず、毎日往復5分のタイムロスがある。そんな時、大抵の人は、この家、立ち退いてくれればいいのにと思うのではないでしょうか。でも、その家の住民であれば、なぜ先祖伝代の土地を譲らなければいけないの?どうして私達だけがこんな苦労を引き受けねばならないの?となることでしょう。
サッチャーの判断の孤独を伝える映画だったのかもしれません。(私は別にサッチャーの判断を支持するわけではありません)

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M

4.5良い賞を取ったということでリバイバル上映。良かったです。

2023年7月6日
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知的

難しい

幸せ

今年224本目(合計875本目/今月(2023年7月度)10本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。

GAGAシリーズさんで過去に賞を取ったものなどは、現在大阪市では作品入れ替えでリバイバル上映されていて、その関係でチョイスしました。

イギリス発の女性首相であるところの彼女の、生きていた中での一部分を切り取ったものです。歴史背景的に当時のフィルム等は一切残っていないようですが、当然あることないこと描けませんので、大筋において史実と変わらず、したがってこの意味でドキュメンタリー映画に属するともいえます。

賞をとっただけあって素晴らしい作品で知的な作品であると同時に、このことは、当時のイギリスをはじめ、さらにイギリス以外の各国の動向なども知らないと理解ができない字幕も多く、なかなかに苦労しそうな映画です(それでも賞は取れたので、こうしたイギリス史というのは日本ではあまり扱いませんが、常識扱いされているのでしょうね)。ただ、まぁいって高校世界史レベルで、一つ二つの字幕がわからないと全体が煙に巻かれるということはない点が良かったです。

いわゆるヨーロッパの一つに過ぎないイギリスという一つの国が、どうして戦中戦後を経て(経済的、などの意味において)大きな国となりえたのかを知ることができる点で非常に評価は高いかな、というところです。また、映画の趣旨上、他国に関する描写・字幕も出ますが、そこについても「特段」各国(特に、ドイツやフランス。フランスとイギリスは伝統的にあまり仲が良くないとされる。百年戦争による)を害するような部分もなく好印象です。

 採点に関しては下記を考慮して4.5までにしています。

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 (減点0.3/「審査請求」の指す語の意味が不明)

 ・ イギリスは英米法の国でいわゆる法律を持たない(コモン・ローによる支配)国である上、当然日本でいうところの行政不服審査法が(姿を変えてでも)当時のイギリスにあるはずもなく(その前提だと、展開がおかしくなる)、ここの「審査請求」はその意味ではなく、単に「何らかの不服があることがらについて行政にもう一度聞いてみる」程度の「日本語・漢字的」な意味で見た方が早いです(資格持ちが混乱するような字幕は避けてほしかったですが、若干古い映画ですし仕方がないでしょう)。
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yukispica

3.0英国初の女性首相のオフ

2023年3月5日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

サッチャー首相の功績の裏に家族の応援・献身・犠牲を描く作品。
マーガレットはデニスとの短い時間を後悔していないと、想像してするが、デニスとの絡みはちょっと多かった様に感じる。

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jiemom

2.5後悔してるの?

2023年3月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

サッチャー女史は、家族との時間を持てなかったことを、後悔しているのだろうか。老いて現実と過去がごちゃまぜとなり、死んだ夫と会話する毎日。

サッチャーをどういう位置に置くのか、よくわからない。偉人としてか、一人の女性としてか、どう見せたいのだろうか。結局、映画を観てても、どんな人だか全然理解できなかった。伝記映画としても中途半端だったと思った。

BS松竹東急の放送を鑑賞。

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ぷにゃぷにゃ

4.0さすがはアカデミー主演女優賞受賞演技

2022年11月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、VOD

終始メリル・ストリープの演技力に圧倒された。様々な表情に、迫力の演説。堂々たる立ち振舞い。しびれた。
当初は正直、メリル・ストリープがマーガレット・サッチャーを?と少々抵抗を感じていたが、なんのなんのもう彼女以外に考えられない!
一般的な伝記映画と違った切り口のストーリー展開も、この作品の魅力だと思う。
「鉄の女」お見事!

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いけい

2.5夫婦の絆…でもない

2022年7月9日
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鑑賞方法:VOD

認知症気味の元首相を描く現在パートと、議員〜大臣〜首相としての苦悩と栄光を描く過去パートが、交互に入れ代わりながら話が進むんだけど、過去パートは大河ドラマ的に無難に面白い一方で、現在パートは大して過去とリンクするわけでもない上に夫の幻覚が若干ホラー気味だったりで何がしたいのかよく分からず、ストレスを感じた。

安直だけど、夫婦関係に焦点を絞ってくれたら現在と過去がいい感じにまとまったかも?

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dozza

3.5亡き夫の幻想を見る認知症の元首相、戦争勝利により棚ぼたで支持を得、政権に執着し孤立する老いた政治家の姿

2021年12月25日
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鑑賞方法:映画館

マンマ・ミーアの監督で知られる英国人フィルダ・ロイド監督(女性)による2011年公開の英国映画。脚本がアビ・モーガン(英国の女性脚本家・劇作家)。

主演がメリア・ストリープで、3回目のアカデミー賞(主演女優賞)受賞。

サッチャー首相を、英国病の中で国民の潜在活力を引き出した知的且つ信念有する政治家で、西側で最初にソ連ゴルバチョフを評価し東西冷戦を終結させた立役者としてかなり評価しており、自伝も読んでいて、高い期待感を持って妻同伴で映画館に行った。

残念ながら、そこで印象づけられたのは、亡き夫の幻想を見る認知症の老婆であり、戦争勝利により棚ぼたで支持を得る首相、政権に執着し孤立し同士からも見捨てられる老いた政治家の姿であった。これらは事実とは思われるが、政治的な反対側から見たマイナス評価のみが強調され、フェアではないと感じてしまった。多分、脚本家も監督も製作者も、働く女性、働く妻、働きながら育児する母としての共感は有するが、政治的には反サッチャーの立場であろうと思ってしまった。

まあ、オックスフォード大の女学生としての初々しい姿、デニス・サッチャーからのプロポーズ場面、国会下議院議員となっての初登院での緊張感、ボイストレーニング描写は興味深かった。特に、ユーモアを交えて近距離で互いにやりあう議会の論戦風景は、日本のそれとは随分と異なり感慨と憧憬を覚えた。

全体的には、政治家としてのサッチャーを描く期待感の高さが個人的に有り、かなり物足りなく感じてしまった。

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Kazu Ann

3.0池上さんの番組みたような

2021年6月28日
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そういえばサッチャー君の時代って、そんなことあったなーって現代政治史の番組みたような映画です。認知になってからのシーンと交互に映りますが、ドラマチックではなく、ストリ君の憑依演技だけがみどころで、平凡な伝記映画、つーか記録映画です。

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越後屋

2.0晩年のシーン過多でどうにも

2021年3月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

他のかたのレビューにもありましたがサッチャーさんのなにを描きたかったんでしょうか?自分にはよくわからなかったですね。

「鉄の女」とまで言われた人の老いてボケた姿でしょうか?と皮肉を言いたくなるほど晩年のシーンが多いです。冒頭とラストとせいぜい中盤に一回でよかったんじゃないでしょうか。ストーリー展開上もそれほど効果があったようには思えないどころか本編に没入できず逆効果に思えました。

肝心の過去の回想の内容のほうでも、あっという間に議員になり大臣になり党首になり首相になってしまいました。そのあとも英国病、労働党と労組、IRA、アルゼンチンとの闘いなどがさらりと過ぎていきます。

英米人のサッチャーさんへの思いいれはよくも悪くも日本人よりははるかに強く、このあっさりしたトーンにはなにかしら彼らなりの意味があるのかもしれませんが、映画という娯楽性を帯びた(というより娯楽そのもの)コンテンツとしては、もうちょっとテーマを絞ってドラマ性を持たせてほしかったと思わざるをえません。

ジェンダー(西欧初の女性リーダー)でもいいし、アタマの回転の速い変人女性の成り上がり物語でもいいし、「鉄の女」の光と影でもいいし、サッチャーさんを軸にした英国現代史(EC/EUとのバトルとか)でもいいし、おそらく一般家庭のそれとは違う家族関係でもいい。どれを選んでもサッチャーさんを知らない人が観てもそれなりに惹きこまれる映画にできたはず。そういえば子どもに先立たれているようなのですがその辺もなぜか深掘りなし。意味不明です。

なんだかサッチャーさんが気の毒になってしまいましたよ、晩年のヨレヨレシーンに尺を取りすぎてて。

内容とは直接関係ありませんが、ポンドを捨てなかったのは大正解でした。

フォークランド紛争は女性首相だったからこそアルゼンチンが舐めたことにより勃発し女性首相だったからこそ舐められまいとして一歩もひかず実戦に到ったのかもしれないですね。だとすると舐められないことが戦争を回避する第一歩だと感じます。
当時イギリスはなんでアルゼンチンの沿岸にある小島にこだわって戦争してるんだとうと子供ごころに思った記憶があります。正しい対応だったのかどうか自分には判断つきませんが、当時の日本だったらまずなにもしてないだろうなと思います。

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肉ネ~ム

5.0男性社会の中で生まれた鉄の女

2021年2月28日
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マーガレットサッチャーへは敬意があります。
彼女の強さは特異ですが、鉄の女とも物凄く強い女性だとも思わないです。
女性が本来秘めている強さが現れたような、そのような印象を持っています。
マーガレットサッチャーがどういう人物か、また当時の情勢などを知るにはとても良い映画だと思います。

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Mayu

2.5鉄の女

2020年12月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

ああゆう性格じゃなきゃ女性首相は務まらないかも。

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ABCD

3.0壊し屋

2020年8月24日
iPhoneアプリから投稿

誰でも死ぬわけだし、痴呆にもなる訳で、何でこの映画はそこに時世を合わせるのやら。邦題のタイトルようなセンチ引き出すためだとしたら悪質としか言えない。メリル・ストリープの演技がただ光る。
足跡を辿っただけのストーリーは掘り下げが弱い。新自由主義の経済政策の妥当性は疑問が多いが、少なくとも組合と非効率な論争をぶっ壊したのは間違いないのだろう。当時も今もそれを悪いと言う立場にないが、今ある労働の問題に延伸されているのだから、見所はいかようにもあったはずだが。

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Kj

4.0鉄の女と称された人にも、女性としての苦悩があった。ワーママを当たり...

2020年7月30日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

鉄の女と称された人にも、女性としての苦悩があった。ワーママを当たり前に求められる今の女性には共感できる部分が多々あると思う。女性が席を外すやいなや「やれやれ」とか言うおじさん、彼女は食料品店の娘だからと揶揄するおじさん、政策議論の場で政策に関係ない甲高い声を非難するおじさん。女性というだけで同じ土俵に立たせてもらえない世界で彼女が首相にまでのし上がるのはまさに「戦い」だったと思う。認知症になった彼女が幻覚に見る夫の言葉やホームムービーは、政治家としての志を全うするために捨てた家庭の主婦としての幸せへの執着だったのかな。なんか切ない。

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原っぱ

5.0本物以上に本物のサッチャーが演じる、奥行きが深い深いラブストーリー。伝記物映画に共通する欠陥を、この映画は見事に回避しており、おみごとでした。

2020年7月29日
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鑑賞方法:映画館

映画が始まったとたん、そこには本物以上に本物の、老いたマーガレット・サッチャーがいました。

最初から最後まで、あまりにもサッチャーそのものなので、映画を見ながら、「いかんいかんこれは単に役者が演じているんだぞ」と、ときどき自分に言い聞かせなければならないほどでした。

偉人の伝記映画というジャンルで、私はこれまで本当に面白いと感じる作品に出会った記憶がなかったのですが、この作品こそは文句なく抜群の会心作だと感じました。

その理由は、この映画の構成にあります。

死んでしまった人に対する、生き残った者からの一途なラブストーリーなんですよね。

もう地上に存在しない人への愛。
もはや存在しないと頭の半分では分かっていながらも、でも心には愛情が溢れて止まらない。
その一途な愛情を軸としてサッチャーの生涯を描いているから、ストーリーもブレないし、会心の作品に仕上がったのだな、と感動したのでした。

この作品を観てから、いわゆる伝記物映画がどれもこれも、私にとっては面白いと感じられなかった共通の真の理由が分かった気がします。

人生とは偶然との遭遇の繰り返しです。

織田信長などのように「国を征服する」というような大テーマによって人生を語れる人物の伝記なら、話はまた別なのですが、いわゆる「偉人」の伝記物は、偉人が遭遇する偶然のほうが比率が大き過ぎて、ストーリーに必然性が薄いのです。

だから一人の人間の人生をそのまま追って映画にすると、物語としての面白さに欠けるのだな、と気がついたのでした。

この作品は違います。
たしかに脈略なく「偶然」には遭遇するものの、一途な愛という一本のテーマの中にすべてのエピソードを包含して物語を成立させているからです。

だから巨大な業績を上げた偉人の、純粋で骨太なラブストーリーとして成功したんですね。

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お水汲み当番

4.0鉄の意思

2020年7月28日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

英国で初めての女性首相の物語ということで興味深く観ることができました。
その政治手法や政策は当然ながら賛否の別れるところだと思いますが、自らの信念を鉄の意思で貫いた政治家というところは尊敬に値すると思います。
全体的にはとても面白かったのですが、フィードバックを繰り返すストーリー構成はちょっと観にくかったのと、老いたサッチャーを中心に描くよりもっと半生を掘り下げてほしかった。

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光陽

4.0タイトルなし

2020年7月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

興奮

邦題に付いてる「涙」ってのが気持ち悪い

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ソルトン

3.0メリル・ストリープ

2020年6月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「鉄の女」と呼ばれた首相がメリル・ストリープと重なる。フォークランド紛争の引かない姿勢と苦悩は多少の脚色はあるにせよ、拳を握ってしまう。正しいと思ったら絶対にひかない姿は指導者としてのあるべき一面であり、その信念に感動する。
かの国の指導者はどうなのさ?
映画舞台になる辞職後の姿は、衰えた老女で、そのギャップにうろたえた。

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Bluetom2020