「空想科学とファンタジーを融合」センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
空想科学とファンタジーを融合
センター・オブ・ジ・アースをTVで観たので続編と言う本作もまた観たくなりました。続編と名乗っていますがジュール・ベルヌ絡みとショーン(ジョシュ・ハッチャーソン)が出ている位で全く別の話ですね。
ベルヌの「神秘の島(1874)」とありますが中身はこれまた別物、リンカーン島はアトランティック大陸の一部だったという設定や「ガリバー旅行記」のリリパット国や「宝島」のイスパニョーラ島と同一というから頭が混乱、確かに島では動物や昆虫の大きさが逆転、猫位の象や恐竜のような襟巻トカゲなど突飛なサイズ。クリーチャーものでは昔は昆虫ミュータントが大人気でしたから王道の復活、色んな奇妙な生き物が出てくるのも見どころですがミツバチに跨っての飛行は素晴らしいアイデア、アマツバメとの空中戦は見どころでしたね。海中では鮫の襲来かと思ったら巨大電気うなぎ出現、何故電気と思ったら大事な伏線と見どころ満載。
ショーンの冒険を助ける前作の叔父さん役のブレンダン・フレイザーよりドウェイン・ジョンソンの方が遥かに頼りになるので安心して観ていられます、ただ胸筋ぴくぴくは頂けませんがね。
耳のせいかガイド(ルイス・ガスマン)のおやじさんの名がガバチョに聴こえ懐かしいひょうたん島を思い出しました。
ドウェイン・ジョンソンのWhat a Wonderful World( この素晴らしき世界)の替え歌も良かった、見掛けに依らず甘い声にびっくり。
神秘の島が海底二万哩のノーチラス号の母港というのはお約束、祖父役のマイケルケインさんはTVシリーズでネモ船長を演じていた縁での出演でしょうかね。ただ本作のノーチラス号は昔観た形と随分違い翼が大きくて飛行機のようでした。
何度か観ている筈なのに忘れた頃に観なおすと再発見も多くて面白さの工夫の数々に舌を巻きました。空想科学とファンタジーを融合させた絶品でした。