「コレを観ること自体、時間のムダ使いに近い」TIME タイム 全竜さんの映画レビュー(感想・評価)
コレを観ること自体、時間のムダ使いに近い
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制限時間と寿命が直結しているシステムは画期的で、貧富の格差が露骨に渦巻いている世界観は面白い。
しかし、社会に憤怒した主人公の2人が強盗を繰り返すようになると展開が途端に古臭く感じ、一気に冷めた。
要は、近未来のボニー&クライドである。
全ての事柄に時間が絡み、命がけなはずなのに死闘に迫力が生まれない。
年齢が25歳でみんなストップするため、上下関係はおろか、家族の絆すら嘘臭い人間関係に感情移入を求めること自体野暮な行為なのかもしれない。
これを云ったらおしまいだが、途中から時間の入った箱を奪い合ってんなら、、それを腕に注入しないで、そのまま箱を受け渡していた方が生活しやすいんじゃねえの?
わざわざ命に替える必要性あるんかな。
破綻する現在より、遡って発端のエピソード0の方が知りたい。
時間と金と命が本当に合体したら、逆に面倒だ。
つまらない映画観せられた日には、即、暴動に発展するだろう。
「時間返せ〜!」そのままなんやから。
【時は金なり】
それは解った。
解ったけど、コレを観ること自体、時間のムダ使いに近い。
つまり、そんな映画である。
では、最後に短歌を一首
『走る針 刻みに揺れて 握る永久(とわ) 奪う一瞬 砂の群がり』
by全竜
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