海燕ホテル・ブルーのレビュー・感想・評価
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自然には見えない演技がつくる雰囲気
個人評価:3.4
演出や演技、カメラの質感など、古き良き感がほとばしる。
自然に見えない台詞まわしや演技の違和感。その居心地の悪さが、70年代やピンク映画などを彷彿させる。
若松作品には欠かせない地曳豪も、この世界にもよく馴染んでいる。
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面白い!!!
60年代の若松孝二が帰ってきた!なんだ!この映画は?!面白すぎるじゃないか?!!謎の女(片山瞳)の、あの生々しくも神々しい佇まいに幻想に誘われ、男達(地曳豪、井浦新、廣末哲万)が自滅していく様は、痛ましい今の縮図を象徴しているかのようだ。そこに現れる警官(大西信満)突然演説しだす青年(岡部尚)が、なおファンタジックな世界を奇妙にいろどっていく。
怒り、哀しみ、愚かさ、滑稽さ、エロス、母性、赦し、様々な要素が、ない交ぜにされ、こんな映画は唯一無二だと感じさせる。
若松孝二、ヤバイ男だ。かっこよすぎるぜ!
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