「シネマ歌舞伎の中でも、難易度の高い作品」シネマ歌舞伎 天守物語 森のエテコウさんの映画レビュー(感想・評価)
シネマ歌舞伎の中でも、難易度の高い作品
これは夢か幻か。難解すぎて万人向けとはいかない。
先ず、歌舞伎というより舞台劇っぽい。
確かに衣装や化粧は歌舞伎だし、獅童の役回りは歌舞伎そのものなのだが。
美男子すぎる海老蔵と、美形すぎる玉三郎のツーショットは、新派劇を観るようだ。
きっと二人を愛でる為の演劇と思った方がいい。
口語体で物語の意味は分かりやすいが、物語の本質はつかみにくい。
難し過ぎて何度か眠くなった。
開演前に、玉三郎による解説があり、それでかろうじて物語についていくことができる。
歌舞伎に限らず、芸術とは何と奥の深いものであるかを身に染みて感じる、そんな一筋縄ではいかない作品である。
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