「キャスティングでもう勝利」最強のふたり えらさんの映画レビュー(感想・評価)
キャスティングでもう勝利
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不良上がりの黒人青年と大富豪の白人の障害者が友情を育んでいくお話。介護ということで泣かせる要素もあるのかなと思ったら一切無くてびっくりしました。清々しいぐらい心から笑えるシーンばっかりです。でもただのコメディー映画ではないんですよね。
これは主演の2人によるところが大きいと思います。この2人じゃなきゃ障害をネタにするシーンでも笑えなかったかもしれません。脇役の人たちも素晴らしいけど特にこの2人の
キャスティングはこれ以上ない。まさに最強のふたり。何が良いってまず笑顔。2人とも笑うときに目を細めて大口開けて本当に楽しそうに笑っている。どう見ても演技の笑顔ではありません。それを見てるだけで幸せになります。そして映画のほとんどで2人は笑ってるわけですから、そりゃ楽しいわ!あとあまりに当たり前のようにやってのけてるので見た後に気づきましたが、フィリップの役者さんは首から上だけであの感情豊かなキャラクターをやり切ってるのはすごい。
好きなシーンはやっぱパッケージのとこですかね。あと誕生日のダンスのシーン。
あと見てて真っ先に思い出したのが乙武洋匡さんのことなんですけど、ググったらやっぱりご覧になってました。改めて、障害者の人に過度な同情はしない方が良いのかなとか思いました。フィリップは障害のある自分に対して同じ目線で接してくれるドリスに心を開いたわけですから。
これも「見返したくなる」と言うより「登場人物に会いたくなる」タイプの映画ですね。辛くなったら会いたくなるコンビです。
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