「爽やかで粋だな~イイネ♪d('∀'o)」最強のふたり 初台験さんの映画レビュー(感想・評価)
爽やかで粋だな~イイネ♪d('∀'o)
身体障害者を扱った映画って何本も作られてるけど、ここまで自然な形で障害に向き合って、尚且つそこに重きを置かない映画って結構珍しいかも知れない(・∀・)ウン!!
大富豪ではあるけれどパラグライダーの事故で首から下が動かなくなってしまうという重度の障害を負ったフィリップと、貧乏な黒人の青年で口も悪くデリカシーもないドリスのバディ感には心底萌えます゚+。゚(・∀・)゚。+゚イイ!!
オープニングのカーアクションシーンなんて『ワイルドスピード』を観てるみたいな疾走感ワチョ――ヽ(・∀・)ノ――イ♪
ここで車を走らせながらアースウインド&ファイヤーの"September"を流しながら2人で首を振りながらノリノリで運転するシーンの多幸感は観てる観客も心底楽しいイェ──ヽ( ゚Д゚)人(゚Д゚ )ノ──ィ
そこでスピード違反を警察に取り締まられてるとフィリップが痙攣したり口からよだれを垂らしながら病人の演技をし、「病人を乗せてんだよ!!!もたもたしてると手遅れになるんだぞ!!!!」と警察をうまく騙して、さらに病院まで先導させるという不謹慎ないたずらをする(;・∀・)
障害を扱った映画で、ここまで茶目っ気とアクティブさをのっけから見せる姿勢俺は大好き(∩´∀`)∩ワーイ
そしてタイトルが出るが、原題は"Untouchables"
邦題がだせえ!!という意見も散見されるけど、これは英語で言うところの「アンタッチャブル」で「誰もこの2人の間に入れない」という意味合いだから、この邦題全然OKだと思いますよ( ・∀・)アヒャ
そこでドリスがフィリップの家に介護士として面接に来るシーンから始まるわけだが・・・
まずテンポが素晴らしい゚+。゚(・∀・)゚。+゚イイ!!
ドリスは公共住宅に住んでて、母親と不仲で弟も悪い友達とつるんだりしてて家庭環境がとても悪いということが短いシーンながらも端的に表現されてる。
一方のフィリップは介護士の選考をするが、その面接に来てる応募者の人となりを短いカット割りで見せるあたりはとにかく(・∀・)イイ!!
そこでドリスが本採用になるわけだけど、この時ドリスはエントランスの暖炉に飾ってある卵の置物を母親へのお土産に失敬するが、フィリップはそれを見破ってて「お前が盗んだ卵を返せ」と静かに言う。
この時のフィリップの悲しそうな表情はスンゲェ──―Σ(゚∀゚ノ)ノ─―─ッ!
首から下が動かないという難しい役どころなのに、その感情表現を見事に演じきってるフランソワ・クリュゼは((;゚д゚))ス、スゲェ
最初は仕事は雑だけど、徐々に介護をするということの現実に向き合っていき、最初は嫌がってた下の世話もこなすようになる。
そのドリスの大雑把でデリカシーがないながらも、他人を平等に扱うフレンドリーさと元来の性格の良さからどんどん仲が良くなってくる。
挙句の果てにはおそろいのピアスまでするようになるし(・∀・)
そして駐車禁止の標識を守らない車に対して、以前なら乱暴にどやしつけただろうに「ここは駐車禁止だから車をどけてください」と丁寧に注意出来るようになるまで成長する。
フィリップは絵が好きで、最初は全然興味を示さないが、徐々に絵に対する理解力が深まって行って、自分で絵を描くようにまでなる。
フィリップの娘にしつけをするまでにもなるし、とにかくドリスの成長ぶりがこれでもかと映し出されるのはいいねえ~(゚∀゚)アヒャ
オペラを感激するシーンのドリスの不謹慎さは酷い・・(ll゚∀゚)
「おいおい何だあの緑の奴は?アッヒャッヒャ!ヽ(゚∀゚)ノアッヒャッヒャ!」
と緑の木の役者をいじり倒して、その木の役者が歌い出したら
「おい見ろよ木が歌いだしたぜキャハハハハッ!!(≧▽≦)彡☆バンバン」
観客もそれにつられて木の役者が映し出される度に笑っちまうヾ(≧∀≦ )ブハハッ!!ヾ(≧∀≦)ノブハハッ!!( ≧∀≦)ノブハハッ!
そしてハイライトのパーティーシーンだけど、クラシックの演奏が一通り終わったところでダンスが始まる。
ここで"September"をかけて、ドリスが最初に踊り出すけど、最初は躊躇してた来客や使用人もそれにつられてダンスを始める。
最高じゃないかこのシーンイェ──ヽ( ゚Д゚)人(゚Д゚ )ノ──ィ
しかしドリスは弟がいじめられたり、妹も面倒を見るのが大変だったり、母親も自分がいないと大変だという現実を目の当たりにしたフィリップは、もう十分やってくれたからとドリスに暇を出す。
そこから次の介護士を雇うも全然上手くいかず、ドリスを再度呼び戻す。
そして冒頭の運転シーンに行き、2人がどこに向かってたのかがはっきりする。
フィリップは妻を亡くしてから1人の女性と文通をしてたが、その文通相手と電話をしたりして徐々に距離を縮めて行って、お互いの写真を送り合うようにもなるが、フィリップはその時車椅子に乗った写真を送ろうとしたけど「自分が障害者だと分かったら相手は会いたいと思わないだろう」と思って顔写真だけを送るようドリスに頼だが・・・
実はドリスは捨てるよう言われてた車椅子に乗った写真を送ってた。
そして待ち合わせ場所に行ったもののビビって相手が来る前に帰ってしまっていたが、ドリスがちゃんと新しく場所と時間を設定してたので、その場所に向かうところだった。
そして店に着いたら「俺はここまでだ」と席を離れ、ちゃんと会えたことを見届けて去って行く。
・・・何とも爽やかで粋な演出( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ
去る時のドリスの表情の良さは観ててほんと幸福になれますよ(∩´∀`)∩ワーイ
「障害とか介護の現実をちっとも描いてない!!!」「ご都合主義のいい話にしただけだ!!!」みたいな批判はあるけど、この映画は障害を前面に押し出したお涙頂戴映画ではないし、単純なバディムービーだと俺は思ってるので、そういう批判はお門違いだし見方が間違ってると思いますネッ(oゝД・)b
とにかく嫌なことを忘れられるいい映画ですよ(゚∀゚)