デタッチメント 優しい無関心のレビュー・感想・評価
全3件を表示
凄惨な教育現場のリアル
クリックして本文を読む
荒れた生徒たちとの交流よりも、自分の立場である教師側にフォーカスしているのはちょっと珍しい。
舞台となる学校は教師も生徒も疲弊しきって、ほぼ崩壊状態。
それでもそこにいる人間たちは生きている。誰も彼もがのしかかる重い試練を背負って生きている。
そんな環境で生き抜くには他人に無関心でいることが楽な手段かもしれない。
だけど人間はそうも簡単に、無関心でいつづけることもできない。だから面倒なことになると知っていても。
主役のエイドリアン・ブロディがいいです。
深い深い悲しみをたたえた表情。演技というよりも培われたものというか。
「保護」したエリカは幸せになれただろうか。
最後に彼女の笑顔が見られてよかった。
無関心でいられない
クリックして本文を読む
無関心を描く事で、無関心で居続ける難しさが浮き彫りになる。そんな印象を受ける映画でした。嘘を信じる事で、生きていける事もある。でも、それこそが嘘。とても複雑で、難しい。
関わる事は面倒臭くて、ぶつかる事は体力がいて、砕かれた心は修復が難しい…。無関心でいる事は、とても楽だけど、何かを削ってしまっている。みんなそう。じゃそれでいいのかと。
主人公の語りで進む進行。客観的で、物語自体を突き放した構成。どこまでもデタッチメント。
だけど、とても丁寧に心情が描かれていて、胸に残る映画です。そして、エリカ役のサミ・ゲイルが、恐ろしく可愛い(結局そこw)
コメントする (0件)
共感した! (0件)
全3件を表示