「凄惨な教育現場のリアル」デタッチメント 優しい無関心 chibirockさんの映画レビュー(感想・評価)
凄惨な教育現場のリアル
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荒れた生徒たちとの交流よりも、自分の立場である教師側にフォーカスしているのはちょっと珍しい。
舞台となる学校は教師も生徒も疲弊しきって、ほぼ崩壊状態。
それでもそこにいる人間たちは生きている。誰も彼もがのしかかる重い試練を背負って生きている。
そんな環境で生き抜くには他人に無関心でいることが楽な手段かもしれない。
だけど人間はそうも簡単に、無関心でいつづけることもできない。だから面倒なことになると知っていても。
主役のエイドリアン・ブロディがいいです。
深い深い悲しみをたたえた表情。演技というよりも培われたものというか。
「保護」したエリカは幸せになれただろうか。
最後に彼女の笑顔が見られてよかった。
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