「愛する人」アルバート氏の人生 ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
愛する人
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19世紀当時のアイルランドの女性が置かれていた環境の厳しさに絶句しました。男性社会の中では、女性は結婚するか修道女になるかしか、選択肢はなかった。もう一つの道は、男性になること。
アルバートは、男性的なものの全てが嫌だったのだと思います。だからこそ、男性を装い、男性を寄せ付けず、ひとりで生きてきたのではないかと思います。
孤独に生きてきたアルバートが、パートナーを持つという夢を見て、最期に勇ましい行動ができたことが、何よりも大きな変化なのではないでしょうか。誰にも心を開いていなかったアルバートが、愛する人の為に初めて本気になったのですから、私は良い人生だったのだと思いました。そんな経験もないまま、人生を終えるよりも。
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