劇場公開日 2012年6月30日

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「私、バードウォッチャーなのです」ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して AKIRAさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5私、バードウォッチャーなのです

2025年4月26日
PCから投稿

私が持っている唯一の映画DVDです。
実は私、バードウォッチャーでして、たまに観たくなった時の為に買いました笑

日頃、ただ『野鳥』を見ているだけです。(野鳥の会には入って無いのですが)
見てるだけで何が楽しいんだ???と、ほぼ全員に言われます笑。
何で楽しいのか、実は正直、私にもわからなかったのです。

ところが最近になって、
野鳥の言語を研究されている鈴木俊貴准教授という方が出ていたラジオを、仕事帰りの車でたまたま聴き、その言葉で答えがわかったのです。

こんな内容でした。

 鈴木さんも小さいころから動物が好きで多くの生き物を飼っていたそうです。
ある時鈴木さんはお年玉を貯めて双眼鏡を買って、それで野鳥を観た時、何か今までには無い感動があったそうです。

 例えば、動植物を採集したり飼ったりすることは、自分の世界に彼らを連れてくることであり(それは愛を育み素晴らしい事だと思います。私も数々飼いペットロスもありました。)でも一方、観察することは自分が彼らの世界に招き入れてもらう事だと言いました。

 私の意見ですが、飼うことは、例えば、水槽を作り魚を入れる、エサを与え、もし自分に知識や愛情が無ければ彼らは死んでしまう。大げさに言えば彼らは自分の手のひらの上にあります。

 でも野生での彼らは、自然で自由です。自ら然るべき行動をとり(必要なものだけを戴き、人間のようにお金があるからといって食い散らかしたりしない。教わってもいないのにまるで刷り込まれたように同じやり方で子育てし、決して放棄したりしない)、そして、自らに由(よ)っています。この環境を守り自らも土に還るという「法則(ルール)」の中で精一杯、自分の責任において、自由に生きています。生きる意味があり、迷いがないという点で『楽園』です。

 (鳥に限りませんが)それは、この地球の生態系の重要な一つであるという自負(誇り)が無意識にもあるからかもしれません。(逆に雑念が無いからこそ、それが前面に出されているのかもしれません)

 私も、初めて双眼鏡で「ベニマシコ」という赤いきれいな野鳥を観せてもらった日から、バードウォッチングを通して初めて自然の中で生きるという事に触れた気がしました。

 鳥は、恐竜が絶滅した後も派生した生物として太古の昔から存在し、地球を見守ってきた、人間の先輩でもあります。

 近年30億ほどの鳥が失われたと言われています。
 鳥は弱く自然に敏感です。世代交代も早いため野鳥の増減は人間にとっても警鐘です。現状危険信号といえると思います...(私も大きな口は叩けないのですが...)。

 全然、作品レビューになっていませんでした!

 ベン・スティーラーという人が、このマイナーな題材を映画にしたという事に驚き(アメリカはメジャーなのかな)また感謝したいと思います。(短期間に、鳥を探して車や飛行機で飛び回るのも実は気が引けるのですが…)

 長々失礼しました。
 最後まで読んでいただいた方ありがとうございました!

追伸:
 日本では普通にみられる「カワラヒワ」という野鳥が、北米では、命がけで観に行く激レア鳥だという事もこの映画で知りました笑。(でももし将来、カワラヒワのかわいい声が周りで普通に聴けなくなったら、悲しいな…と思っています)

AKIRA
♪エルトン シンさんのコメント
2025年4月30日

確かに野鳥好きの方にはたまらん映画でしょうね
私の住んでる滋賀県の長浜・湖北地方は野鳥が多く飛来することで有名でバードウォッチャーの方も多く来られます
良かったらトライしてみてください

♪エルトン シン