「ムロツヨシは……ありです」鍵泥棒のメソッド 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
ムロツヨシは……ありです
強面でどんな仕事も完璧にこなす殺し屋(便利屋)のコンドウが銭湯で転倒。
そしてまさかの記憶喪失。
それをいいことに、売れない役者の桜井は彼のロッカーの鍵を自分のものと入れ替え、人生を交換しようとする。
そんな中、早く結婚相手を探したい香苗は、記憶喪失中のコンドウ(桜井)にアタック。
桜井の“泥棒”から3人はヤクザのゴタゴタに巻き込まれていく。
これは発想の勝利ですね。
他人を名乗って生活する、入れ替わりという一見普通の設定で、ここまで複雑に話を展開させていくのは流石でした。
細かい部分など、つくりはかなり上手い。
監督、作品ともに評価されるだけのことはあります。
しかし、私はあまり内田監督が合わないというのが今回はっきりしました。
決してつまらないわけではないですが、なんだか物足りないというか。
自分の理解不足なだけかもしれませんが、「え?それで終わり?」と言いたくなってしまう。
ただ、『アフタースクール』よりは好きでしたし、面白かったです。
だって半沢と大和田常務ですよ。
この2人の共演面白くないわけない!
なりすます堺と豹変する香川、そしていい具合に物語を掻き回す広末。
この3人の芝居だけで何時間でも観てられます。
まさか恋愛映画だったとは、しかもあの2人の。
銭湯行ったら、石鹸には気をつけましょう!
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