「女の笑い声」POV 呪われたフィルム kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
女の笑い声
疑似ドキュメンタリーをそのままタイトルにしたの?なんだか流行に乗って面白いモノを作ろうとする意気込みだけは感じ取れるけど、懲りすぎたために失敗した・・・といった感じ。
心霊動画を放送収録するとき、用意されている動画と違うモノが流れてしまった。その現場は春奈が卒業した中学校のトイレ、シャワー室、屋上など。放送現場のメイキング映像を撮っていたが、そこにはマスクをした女子生徒の姿が・・・
スタッフは浄霊するため霊能師を呼ぶが、完全に浄霊するためには中学校に行かねばダメだ!ということで、後日、未来、春奈そしてスタッフたちと中学校に赴くことになった。春奈が語るには、かつて放送部のユーコという生徒が部長に振られて自殺したという事件があったとのこと。誰もいない学校を案内してくれるのは春奈のいた放送部の顧問。生徒が撮ったプールサイドの映像などが新たに発覚。水の上に立つ男の姿。それらを検証するため、霊能師が到着する前に撮影を始める。そこで女性ADがプールを撮る際、トリックのように映っていたのだが、そこが一番怖いところだと思った。その後、その女性ADが交通事故に遭って意識不明の重体。ううむ、ゾクゾクしてきたぞ~と思ったのも束の間、プロデューサーの男が実は学校の怪談の張本人・部長だった!おいおい・・・そこからは子供向け階段のような展開。プロデューサーは屋上から転落(死ななかったけど)。女の幽霊?の笑い声がバカバカしく響く。
エンドロールが始まると、さらに続きの話が。試写室で映画を観る客と、メイキングのために未来と春奈だけで試写する。ここでも女の笑い声が聴かれ、とにかく低俗ホラーの雰囲気にまっしぐら。ADが幽体離脱して中学校探索するという面白さがすべてぶち壊されたような気がするのは何故?