エクソシストのレビュー・感想・評価
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先駆者
言わずと知れた老若男女が知る悪魔払いの先駆者、映画です。と書くとマニアの方は悪魔払いの映画はその前からあったと、知ったぶりする。そう言う事ではなく、誰が上手に世に広めた事を言ってる。
たとえばギター奏者のエドワード・ヴァン・ヘイレンのタッピング奏法が世に出た当初、ギターリスト誰もが使用するようになり知ったか振りが以前から、あった奏法と吐かすようなものである。
全然関係ない話ではあるが当者が小学校の時、国語の時間かな?作文での出だしで「ああっ。国後や、国後...」と書いた言わずと知れた「ああっ。松島や、松島や...」のパクリです。同時はパクつもりもなく頭に残っていたのを書いたのだが(醜い亀山先生)はお前はバカと散々罵倒され笑い者になった記憶があります。でもその私の過ちで松尾芭蕉を知る人がいたかも知れません。
本筋から外れてしまいましたが名作です。
ドラマとして今でも面白かった・・・
自分が中1の頃に封切られて、あの頃は大変なブームでした。
昔見た時はグロテスクなシーンが印象的だったのですが、自分が子育てを終えた今、改めてこの映画を見ると中々面白かったです。
シングル・マザーで娘を育てている母親は華やかな映画界で仕事をしていて、暮らしは裕福だけど恋人もいるし忙しくて留守がち・・・という設定だったのですね。
思春期の少女としては孤独感を抱くこともあって、そこに悪魔が忍び込んだのでは、などと感じました。
悪魔に取り付かれてすっかり形相の変わってしまった娘を助けようともがく母親のツラさ、一方で悪魔払いをする神父と年老いた母親のくだりも描かれていて、ああこれはホラーというよりヒューマン・ドラマなんだな・・・と思うに至りました。
それと音楽はやはり素晴らしいです。
エクソシストは原作が素晴らしい
悪魔に取り憑かれた少女を救う物語。
悪魔に取り憑かれるのがリンダブレア。
その母役がエレンバースティン、この女優の演技がとにかく素晴らしい。親子愛も描いてる今作品。
エレンの演技でこのエクシストが深みを増してる。
更に神父のカラス役ジェイソンミラー主役として成り立っている。とてもこの人は存在感があり、映画見終わった後も印象に残る。演技も自然で母を亡くしたカラス神父に悪魔がつけ入る場面があり、カラス神父の苦悩の姿が演技が現実感を増していく。
メリン神父役のマックスフォンシドーはお墨付き。出演者全てが息があった映画。
自分史上、これに勝るオカルト映画無し。
ピーターブラッディの原作本もかなり面白いです。
映画は原作を脚本家したピーターの功績がかなり大きいとおもいます。
監督ブラッディの手腕も見事で、本来であればオカルト映画の域を超え賞も総なめすべき作品でした。多分脚色賞と音響の二部門しか取れず。
テーマ曲のtubular bellsはかなり印象的で不気味さを感じ、大ヒット。作者は困惑、自然を感じる曲として作成が悪魔映画のテーマとは、またアレンジも映画用に変えてあるそうです。
2023年続編が作られるニュースどうなるか楽しみです、今までの続編は悉く興行的にも失敗。
困ったら緑色のゲロを吐く
"エクソシスト" シリーズ第1作。
レンタルDVD(デジタル・リマスター版)で鑑賞(字幕)。
公開当時は斬新だっただろうことは想像出来ましたが、今観るとありふれた感じの作品としか映りませんでした。だが同時に、本作が先駆者と云う点を忘れてはならないな、と…
エクソシストと悪魔の呪術対決みたいなものを期待していたので、なかなか始まらない戦いに焦らされ、いざ突入したと思ったら、なんともあっさりした幕引きに肩透かしを食らったようで、個人的にはいただけませんでした。
悪魔に取り憑かれた少女役の子役の演技がめちゃくちゃ上手いなと思いました。体を痙攣させて思い切り海老反りしたり、罵詈雑言の嵐を放ったかと思いきや、言い負かされそうになったら緑色のゲロを吐く。圧倒されました。
※修正(2023/12/10)
お化け屋敷映画版
子供の頃は怖がりだったので観ずじまい。で、この歳になってから観たら全然怖くない。キリスト教徒なり、本当に悪魔を信じている人には恐ろしい話かも知れないけれど、そういう文化外にいるものにとっては、ワシントン郊外に住む小さな女の子に取り付いて、「悪魔スケール小っせぇ」としか思えない。世界征服を狙った「オーメン」の方がまだお話として面白い。首を絞められただけで女の子から離れて神父に憑依するのも如何なものかと思うし、それで本当に悪魔払いできたのであれば、今までの苦労は何だったのという感じ。この後ウィリアム・フリードキンろくな映画を撮ってないのもわかる、というもんだ。
オカルト映画の金字塔
ロードショーで見たのは高校一年の時。
以来 何度も見た映画。
悪魔に憑依された少女の描写の怖さやグロテスクさが強く印象付けられるが、
「だがこれはカラス神父の贖罪の物語である」というレビューを読んだ時衝撃だった。
悪魔とは、自分の心に芽生えるものなんだと教えられた。
オカルト映画の金字塔
ロードショーで見たのは高校一年の時。
以来 何度も見た映画。
悪魔に憑依された少女の描写の怖さやグロテスクさが強く印象付けられるが、
「だがこれはカラス神父の贖罪の物語である」というレビューを読んだ時衝撃だった。
悪魔とは、自分の心に芽生えるものなんだと教えられた。
オカルト映画のジャンルを確立した大きな意義のある名作
ホラー映画の中の一ジャンルとして、
オカルト映画は本作を持って誕生した
本作があったからこそ、オーメン始め数々のオカルト映画が作られたのだ
原作は1970年の大ベストセラー小説
恐らくマンソンファミリー事件がそのヒットの引き金になったのだろう
その前年、「ローズマリーの赤ちゃん」というオカルトものの走りといえる映画を撮ったロマン・ポランスキー監督の妊娠中の妻で女優のシャロン・テートなど数人がオカルト教団によって殺害された事件がそれだ
この事件でオカルトは身近な恐怖となった
教祖のマンソンはその後逮捕され、本作公開の前年の1972年に死刑を宣告されている
そこに本作が公開のなのだから大当たりしたのは当然だったろう
おりからのオイルショックも科学文明の行き止まりを予感させるものだった
本作はそんな時流に乗っただけでなく映画自体も良く出来ており、クライマックスの壮絶な悪魔払いのシーンはいまだに語り草だ
クライマックスに至るまでに徐々に不安感を高めていくために監督は様々な演出を施している
例えば地下鉄な階段から上がってくる牧師の母の映像にサブリミナルで悪魔の顔を挿入したりしている
それらの中でも特にカメラによる演出の技法に改めて舌を巻いた
撮影の凄さは特筆したい
カメラはオーウェン・ロイズマン
ウィリアム・フリードキン監督とはフレンチコネクションに続いてタッグを組んでいる
レンズが要所要所で微かに広角レンズを使っていたのだ
これによって室内で奥行きと共に妙な歪みが画面に生まれ不安感を醸し出している
そしてクライマックスでは、恐らく巨大冷蔵庫内にセットを組んで撮影したのではないだろうか
登場人物すべての吐く息が白いのだ
クライマックスの夜の屋外シーンではスモークをたき室内な異常な空間が周囲にまで溢れでて来ている様を表現してみせている
確かに驚かせるシーンや、グロテスクなシーンもありそこに目も行ってしまうのだが、このように少しずつ不安の水位を上げて最後には観るものを恐怖で溺れさせるように見事に構成されているのだ
本作のテーマ曲は誰でも知っている超有名曲
ワンフレーズだけで判る印象的なものだ
もともとはマイク・オールドフィールドの手になるチュブラーベルズというアルバムのもの
これを本作では編集して極短く使用している
大変に印象的で、中盤とエンドロールで使われる
中盤では微かに短くかかりいよいよクライマックスに突入していくとのファンファーレになっている
エンドロールでは恐ろしい結末をより一層鮮明に記憶に焼き付ける力をみせる
短い編集で使われた理由は何か?
それは何しろこのアルバムのA面、B面で各一曲づつしかないからなのだ
それもこのチュブラーベルズのバート1とバート2の2曲しかない
つまり約49分で実質一曲のみだったからだ
しかしそれでもこのアルバムは大ヒットしたのだ
当時はプログレッシブロックというジャンルが流行しておりこのような長い曲はそう珍しいものではなかった
つまりそれほどのパワーのある名曲のエッセンスを使ったという訳だ
だからあれほどの強力な破壊力を持つのだ
この音楽で本作はニ倍増し以上の力を得たと思う
彼のこのアルバムはあのリチャード・ブランソンの新興レーベルヴァージンの最初のレコード
このアルバムの大ヒットが無ければ、ヴァージンレコードの今日も、飛行機会社も無かった
本作はオカルト映画のジャンルを確立したという大きな意義のある名作だ
オカルト
音楽やホラーの定番映画としては知っていたけど観たことなかったので観賞。
昔の映画の中でこの出来はすごいと思います。
驚かせる系のホラーとは違って物語がゆっくり進むので見やすかったかな。怖いシーンでは心臓がドキーッ!っとしたけど。気づいたら固まって観てました。
じわじわ進む展開に、観ているうちにどんどん引き込まれていきます。子役の演技に怖さ引き立ってます。神父さんたちもいい感じ。
精神的、信仰、悪魔といったオカルト要素が強く、観ていて堪えるとこもいくつかあった。でもこれくらいのほうが、いいね。
何日かは頭から離れなくなるやつ…。
ラストはちょっと衝撃。一気に終わるけど哀愁も漂ってて、好みでした。
本当のお父さんですよ
十数年ぶりにCSで観て、昨年の「ヘレディタリー/継承」は思いのほかこの作品に通じるものが大きかったんだなあ、と思い知らされた。
ほとんど悪魔祓い場面しか記憶になかったが、今観るとドラマ部分も充分面白い。
リンダ・ブレア演じる少女メーガンの、父のいない寂しさに悪魔がつけ込んで来た、という家族ものとしてもちゃんと描けているし(偉そうにすみません)、カラス神父側の事情もうまく見せているので、両者が合流した場面では、ただ話しているだけなのに超アガるという。
まるで運命の相手と出会った恋人同士みたいに、それまでと芝居のトーンが全然違う。
母娘がついに本当に求めていた人に巡り合ったんですよ、ってことなんだろうな。
そしていざクライマックス、霧の立ち込める館の前に神父が到着してからのワクワク感は異常。
最近では「来る」や「貞子vs伽倻子」もあったように、霊能力対決というだけでテンションが上がる。無駄に丁寧な準備のくだりとか、さすが心得ていらっしゃる。
昔の映画って今の映画みたいにクライマックスが長くない。せいぜい30分とか。そのぶん、そこへ至るドラマをじわじわ盛り上げて、クライマックスへ至り、最後はスパッと切れ味鮮やかに終わるので、後々まで印象に残るのかなあ。
今の娯楽作品はストーリーが複雑化しすぎて要約できないものも多い。それはそれで仕方のないことなんですけど。
「サスペリア」よりむしろこっちの方が「決して1人では観ないで下さい」の惹句に相応しい薄気味悪さ、不吉さを漂わせている。
「サスペリア」はスタイリッシュでホラーというより怪奇もの。もちろん、少女マンガ好きとしてはそれはそれで好きなんだけど、ガチな怖さで言ったら断然こっちだと思う。
特殊メイクも全然チープに見えなくてすごい。
モラトリアムに苦しみ続けたカラス神父はとうとう本物の「ファーザー」になれたのだ。
バズズ
中学生時代に劇場で。ゴシップ記事によるとリーガン役のリンダ・ブレアは撮影当時13歳だったが、初体験を済ませていたというのがショッキングだった。その3年後には子供を産んでしまったのだから、アメリカってすごい国だと思っていた。改めて鑑賞すると、声変わりもしていない全くの子供だ。設定では12歳の小学生ですもん。
冒頭の中東発掘現場の映像や、ワシントンでの悪魔目線のようなカメラワーク。かなり不気味な演出となり、特定の人間に感情移入を許されないかのような挑戦だったのかもしれない。母が病気であり、死に目にも会えなかったデミアン・カラス神父の信仰に対する苦悩。しかも彼は精神科医でもあった。そして、殺人課刑事と彼の映画談義はホラー映画の中のオアシスであるかのように面白い場面だ。リーガンの母親は映画女優。サインをもらうシーンも笑った。
ラテン語も話すし、逆回転の英語も話す悪魔バズズ。その言葉の中にメリンという名前が登場し、助けを借りることに・・・『エクソシスト・ビギニング』に通ずる“アフリカで死にかけた”というエピソードも紹介される。悪魔映像としては、首が真後ろを向くシーン、緑の液体を吐くシーンなど、ディレクターズカット版ではスパイダーウォークがプラスされてるという噂。
結局、悪魔は嘘吐きで、人間の弱みに付け入ってくるという教訓めいた話なのかもしれない。
衝撃のホラー作品
小学生の頃に初めてテレビで観ました。予備知識無しに観るとトラウマになるほどの恐怖を感じます。ご注意下さい。映画を観て鳥肌が立ったのは初めての体験でした。しばらく暗闇が怖くて近寄れませんでした。心理的に観ている人をじわじわと追い込んでゆくものです。いまだにこの作品を超えるホラー映画は無いと思います。
この後のホラーブームの先駆けになった作品。
テンポの悪さが目立つ
悪魔に取り付かれた少女を救う話。ホラー映画。少女の恐ろしい行動や表情がセールスポイント。
内容としては、まあまあのホラー映画として仕上がっている。しかし、テンポの悪さが目立つ。また悪魔が少女に取り付く理由付けなどもないため、恐怖も半減している。人間が本当に怖いと思うのは、愛憎や怨念であり、すなわち人間自身である。取り付くのであれば、そういった人間の負の感情と結びつけたほうが良いだろう。
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