「悪魔は、全てを知っている。」エクソシスト keiさんの映画レビュー(感想・評価)
悪魔は、全てを知っている。
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/年取った信者を助けろ/デミー、何故わたしをこんな目に/ギリシア語の母の声/私の母ではないっ!/聞くな/この映画を観た人は、デミアン・カラス神父と同じく、悪魔の存在を信じてしまう事でしょう。それほどに、脚本1台詞、演出1場面ごとの説得力がありすぎます。
/なぜ、知っている?/知ってるんだ!/その部分での理性と感情がカラス神父と見事なまでに同調します。悪魔の存在を現わす為の至高の演出だと思います。そしてその悪魔の形が明確になればなるほど、対比する神(全)の存在も、エクソシストの存在も、明確になってゆきます。極めつけは、その広げすぎた風呂敷の畳み方です。oŌmaI gˈɔʃ。ものの5分で、腑に落ちない点がまったく見当たらないほど、現実的に、綺麗に折りたたまれます。そして最後に流れる一度聴いたら永遠に記憶されるチューブラー・ベルズ。正に至高の122分、いえ、悪魔の122分といえる作品です。ウィリアム・フリードキン監督最高。ウィリアム・ピーター・ブラッティ氏最高。マイク・オールドフィールド氏最高。Ms.リンダ・ブレア、Ms.エレン・バースティン、Mr.ジェイソン・ミラー、Mr.マックス・フォン・シドー、Mr.リー・J・コッブ最高。
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