「チッティ」ロボット 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
チッティ
〈アイザック・アシモフによるロボット三原則〉
・ロボットは人間に危害を加えてはならない
・ロボットは人間の命令に従わなくてはならない
・ロボットは自らの存在を護らなくてはならない
それがなんぼのもんじゃい!
『ドラえもん』も『ターミネーター』も『トランスフォーマー』もびっくり!インドからやって来たスーパー・ロボット・エンターテイメント!
天才博士が作り上げた人型ロボット、チッティ。
人工知能と感情を持っていた為、博士の恋人に恋をするが、フラれ、さらに博士の怒りを買い、捨てられてしまう。
失意のチッティは博士のライバルによって、殺人マシンに改造され…!?
このチッティ、あらゆるロボットの美味しい所が詰め込まれている(と思う)。
『アンドリューNDR114』のように恋をし、『ドラえもん』のように知能と感情を持ち、『ロボジー』のようにバカバカしく、『アラレちゃん』のようにハチャメチャで、『ターミネーター』のように強く、『トランスフォーマー』のように合体・変形し、ビックリドッキリメカのように大量生産。
感情を持つ前は一応忠実なんだけど不器用、感情を持ってからは恋に盲目になり、蚊と話したり本物のロボットダンスを披露したり、竹内力にしか見えない殺人マシンになってからは超絶アクションにブッ飛び!超能力まで持ってる(笑)
ロボット三原則なんて完全無視。
そのスーパーパフォーマンスは常識外れ。
CGもこんな風に破天荒に使われりゃ、CG冥利に尽きるほど。
アクションはとことん激しく、コメディやラブストーリーや物語はとことんベタに、そしてミュージカルは最高に楽しく!インド映画の醍醐味たっぷり。
ロボットを作る難しさや科学の暴走もチクリと描き、暴走後のチッティは人間の悪しき欲望の姿。
エンターテイメント映画を作るなら、ここまで徹底的にやらなきゃ!…という声が聞こえてきそう。
インド映画ってスッゲェ〜!