「アイアンマンシリーズ毎度の不完全燃焼」アイアンマン3 太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
アイアンマンシリーズ毎度の不完全燃焼
話もまぁちゃんとしてるし、新アーマーもカッコいい。
だが、アクションがヒーロー物としてはつまらない。
まず、アイアンマンとしてのバトルではなく、トニースタークとしてのバトルになっている。
うーん、アイアンマンを観ていたのに、気付いたらトニースタークの話を観ていたようだ。
とにかくこれはアイアンマンとして成り立つのか?いっそのこと「トニー・スタークの冒険」とかいう題名で良かったのではないか?という出来だった。
ヴィランもあまり魅力が無い。
強敵なはずのマンダリンも微妙だし、よくわからないパワーを持つ集団も訳の分からないまま終わるという、アベンジャーズ計画の中では断トツで後味の悪い作品だった。
また、アイアンマンはアベンジャーズで(明らかに後付設定の)トラウマを抱えたトニーはスーツをなんとマーク42まで作ってしまっていた。これトラウマとそんなに関係ないじ・・・・・ゲホンゲホン。
そのマーク42がポスターの色つきの鍋みたいな色合いのアイアンマンである。しかもそのスーツが弱いこと弱いこと。
もう持ち運びに関してはクリアしているのに、今回はスーツをマイクロチップを使って呼ぶことでスーツ着装ができる仕組み・・・・・ってアベンジャーズでジャービスに頼めばスーツが飛んでくるようになったじゃん!
しかし、地面に叩きつけられて平気なくせにトラックに轢かれてスーツがばらけたりする気まぐれさと、ジャービスみたいな人工知能入れておけばいちいちスーツ着なくていいだろという思いはこのスーツが一番だった。
もちろん、たった1年で35台のスーツを作っておけばラストには全員集合する。ついでになぜか登場するアイアンパトリオット。コイツはデザインがホントカッコいい。
で、結果は・・・・・・・うん、期待しすぎた。
まぁ、配給元がディズニーで、宣伝用のパンフレットに有名人の映画レビューが載ってたりする地点で嫌な予感がしたので、こんな出来の映画でも以外に楽しめた。
ただ、これはアイアンマン3部作の最終章として観てもいいのか、アイアンパトリオットの存在意義ってあったのか・・・・な2時間と10分。
まぁ、とにかく、最先端ハイテク技術を駆使するアイロンより盾を文投げるおじいちゃんの方がずっとカッコいいし面白い。
な一本。皮肉ってるけど観る価値はちゃんとある。