シュガー・ラッシュのレビュー・感想・評価
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他人を守ってこそヒーロー
いやいや、これほど面白いアニメだとは。正直期待以上の出来でした。
興奮あり、笑いあり、感動ありとこんなにも爽快感あるアニメはトイストーリーに匹敵するほどです。なんせとても楽しかった映画でした。
内容も子供にも大人にも思わずくすぐられる内容で考えさせられます。自分の子供にも同じようなことが出来るだろうかなど親子向けに考えられたいいストーリーだったと思います。
あと主要キャラクターもいい。主人公ラルフは悪役というには優しそうな感じ、なので「ヒーローになりたい!」と奮闘する彼はどことなく可愛らしく憎めない。ゆえに終盤の改心は感動的です。ヒロインのヴァネロぺも子供っぽくて可愛らしく、「レースに出たい!」と奮闘する彼女は思わず応援したくなる。ゆえにラルフの改心も納得。
端からヒーローのフェリクスは最初はなんとなくいやなキャラクターだと思ったのですが、ストーリーが進むにつれ彼の人柄のよさと恋心を魅せられもう大好きなキャラに。ゆえにカルホーン軍曹が惚れるのも納得。そんなカルホーンもいい(笑)
その他ファミコンのゲームキャラみたいに動くキャラなど魅力的なキャラクター加え、声優たちの素晴らしい演技でより一層いい。日本語吹き替えでみましたがラルフ役の山寺さんといい、何よりヴァネロぺ役で諸星すみれは子役ながらブラボーな演技です。
あとゲームを舞台にしたということで、某TVゲームのネタやキャラクターなんかもたくさん出るのでゲーマーの方も必見。
ヒーローとは他人を守ってこそのものだ、ということをディズニーらしく描かれた映画だったと思います。完成度バッチしの映画でした。
あと短編アニメーション「紙ひこうき」も素晴らしかった。短いながらも印象に残ります。
ザンギエフについて
ザンギエフは悪役じゃない!と言う声をききますが、
プロレスを長くみてきた者としての意見を書きます。
確かにストⅡの中でザンギエフは悪役などではなく、
1キャラクターです。
但し彼の風体は所謂ヒールのレスラーそのもの。
レスラーはベビーフェイスとヒールに二分されます。
映画レスラーや、ビヨンドザマットなどをご覧いただければ
わかりますが、いわゆるヒール役に本当の悪人はいません。
ベビーフェイスの引き立て役を買う役割です。
リングの上で悪逆非道を尽くし、観客のヒートを買い、
最後は観客の溜飲をさげる役を買ってでる。
そんな大人しかヒールはやれない世界です。
むしろ、ベビーフェイス役にわがままな人間が多いとか。。
その背景も踏まえて考えると、ザンギエフほど
あの場に相応しいキャラはいないかと。。
楽しめました!
大人でも楽しめる作品、いや大人こそ!
最新技術で作られた、夢の懐かしゲーム
既存のゲームのあのキャラが出てくる!!!という宣伝に惹かれて見てきました。
残念だったのは、「女の子向け」であるかのように宣伝されていた所で。
ファミコン世代、かつてのゲーム少年としては、「男の子が見ても十分に楽しめる」作品だと思った次第です。
悪役が「もう嫌だ」と自分のゲームを飛び出すというのは、子どもならずも共感出来る部分。
シュガーラッシュ、レックイット・ラルフなどメインになるゲームはオリジナル作品ではあるものの、ゲームの登場人物が夜な夜な集まって交流を持っているというシチュエーションは、子どもの頃に夢見た世界。
その意味では、大人が十二分に楽しめる子供向け。
いや、子どもには解らないだろうという小ネタ満載の、最新技術で作られた懐かしさを感じる映画。
大人向けの子どもアニメが多数作られる日本に影響されたのか?と思わなくもない。
伏線の張る方も絶妙で。そうとは感じさせない、綺麗な伏線の見本のような作品。
伏線を張るだけ張って回収しないような昨今の流行作品を見慣れた人間にとっては、新鮮で清々しく感じることと思います。
素直に楽しんだ。
ディズニーらしいファンタジーと、ヒールの悲しい宿命が良いバランスで描かれていた。
ヒールっていうのは個人的には、悪役っていう考えで、あくまでも役であって本当の悪とは違うと思う。誰しもができるなら、ヒーローになりたいという気持ちを少なからずもっていると思う。虐げられ、敬遠され続けるのを望む人なんか殆どいない。只、ヒーローになれる人は限られている、それは紛れもない事実。なりたいと願う像と実像は違う事が殆ど。悲しいけど、自分には自分のあるべき姿がある。誰かのおかげで、誰かがいる。悪役がいるからこそ、ヒーロー役がいる。ただし、自分の役割がわかっても、それを受け入れることはとても難しい。そんな時、必要なのは自分を認めてくれる存在。だから、ヒーローになりたいということよりも、本当に欲しいのは自分を認めてもらう事だと思う。
私のヒーローってメダルをみた時は、ありきたりと思いながら、本当に感動した。そこまでのストーリーの持っていきかたがよかった。
ゲームのキャラクターが、色んなゲームを行き来するターミナルとかワクワクする演出や小ネタとか楽しい部分も多かった。
ヴァネロペちゃんはキュートに描かれてたし、ラルフも哀愁がでてた。
とにかく入り込んでしまった。
ディケイド「ゲームの世界か…」
シュガーラッシュ
ゲームがやりたくなった
わかりやすくて、ちょっと捻ってあって。
悪役が悪い奴とは限らない
さすがディズニー!
ゲームの世界の愉快な仲間たち
最近はピクサー製作の映画ばかりがヒットし、本家のディズニーも“ピクサーっぽい”アニメ映画を作るようになった。今回もその例に違わず、いかにも今時の3Dアニメーションに仕上がっている。だが「シュガー・ラッシュ」はそこに“ディズニーらしい”ウィットやストーリーを盛り込むことに成功した。
そもそも題材からして興味をそそられる。ゲームの世界を舞台としたアニメはありそうでなかった。こういう“人間が見ることのできない世界”というものの設定などは見ているだけでも面白い。ゲームセンターの筐体から筐体へプラグの中を移動し、開店時間には持ち場につく。仕事が終わると、他のゲームの住人と呑み交わし、また次の日に備える。非常にユーモア溢れるストーリーだ。
主人公のラルフはそれらのゲームの一つ「Fix-It Felix, Jr.」の悪役である。仕事柄、周囲の人からのイメージも「悪役」であり、不器用なものだから何をしても空回り。典型的な「憎めないやつ」である。この序盤で特筆すべきは、ラルフがなぜ「ヒーロー」になりたいのか、自分でも正確に説明できない点だ。とにかく表面的な勝利主義に走りがちな人々を、(ユーモアに富んでるが)辛辣なジョークでさりげに批判している。
細かい点では数々のゲームへのオマージュに溢れていることが見ていて楽しかった。ドット画の2Dゲームから、高解像度の3Dゲームまで。ありとあらゆる場面・キャラクターが登場するのに、それぞれが違和感なく共存し合うところも良くできていた。
何回か舞台が変わるのも、(少々忙しい気もするが)視覚的な楽しさに貢献している。「シュガー・ラッシュ」というカラフルなゲームがメインに来ていることもあり、3D効果も存分に発揮されていた。
問題点を挙げるなら、「シュガー・ラッシュ」に入ったばかりのところで展開が少しもたついているようにも感じた。ラルフとヴァネロペの交流は確かに重要だが、実際に2人が仲良くなるのはその後だから、もう少し省略できたのではないだろうか。
それでも別々のストーリーを上手く一つにまとめあげていたのは上手かった。様々な敵が存在していると、大抵ストーリーがごちゃごちゃになるが(「カーズ2」はその典型例)、「シュガー・ラッシュ」はその点完璧であった。
キャラクターも好感が持てるし(大王にだけはイライラさせられたが)、子供も大人も楽しめるアニメ映画の見本のようだ。
でもそこに込められたメッセージは、大人向けの極めて現実的なものだ。ネタバレになるから言わないでおくが、これほどしんみりとしたエンディングもなかなか見られない。
(13年4月7日鑑賞)
オチが全てを台無し。
とにかく世界観が素晴らしかった。ゲーム世界の裏側で、他のゲーム間を行き来していると言う世界は夢がある。それぞれのゲーム世界で個性の違ったキャラクターも良かった。ドット絵キャラたちが、コマ落ちした動きをしている演出もいい。ジョークや小ネタも本当に面白かった。コーラのマグマのネタはツボだった。
だが、ラストのオチで、全てが台なしになった。そして、不正な特殊能力を持ったチートキャラに共感しようとしていた事に失望した。まったく最後に裏切られた。アレでは、悪役の方が正しいとさえ思った。とても残念だった。特殊能力がなくならない限り、問題は解決していない訳で、ゲームの外には出られない事にかわりはないのだ。
また、吹替版のみの公開と言うのもヒドイ。字幕派の私でも、否応がなく吹替版を見せられた。オリジナルのジョン・C・ライリーの顔をデザインに取り入れているのに、山寺宏一の声は全く合っていなかった。もっとオッサンの声だと思う。山寺宏一が悪い訳ではないが、ディズニー・ジャパンは何でもかんでも、彼に頼り過ぎではないだろうか?他のキャラに、吉本芸人をキャスティングするのも止めて欲しい。素人の吹替えに金を払っているつもりはないのだ。安易な吹替キャスティングにも失望した。それが嫌だから字幕を見ているのに、ディズニーの選べない配給の仕方が残念でならない。
残念ながら・・
6歳の娘と観に行きました。
娘は、Hero's Dutyの場面で、暗い画面・怖い戦闘の設定・女軍曹の迫力と言葉の乱暴さに、怖いと泣きだしてしまい、始まって15分足らずで出てしまいました。
帰ってからも、怖いシーンが忘れられない・・とずっと言っています。
ちなみに娘は「パイレーツオブカリビアン」等、平気で見れるのです・・。
ここでの評価は、さすがディズニーだけあってクオリティも高いし、内容も深いものだという高評価でしたが、
娘はおそらく、ゲーム場面での迫りくる恐怖(普通のゲームを楽しむ人が面白いと感じる部分)が怖かったのだと思います。
娘は、ゲームを一切したことがありません。
ゲームに慣れている大人や、一般の人には「なにが怖いの??」という感覚なのでしょうが
初めて、Hero's Dutyのようなゲームが登場した時代には、同じような感覚を覚えた大人も居たのではないでしょうか。
私達が慣れ切って麻痺してしまっている感覚について、考えさせられる結果になりました。
途中で退出したために、映画の評価はできません。
確かに最後まで見れたら、私個人としては感動し、いい映画だったといえたかもしれません。
しかしあの場面を子どもが怖がる、と言うことは決しておかしくはない気がします。
ディズニーであるがゆえに、考えさせられた出来事でした。
素敵な時間を過ごせる映画です!
とにかく夢があって、日本愛を感じる作品!
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