「オチが全てを台無し。」シュガー・ラッシュ まじさんさんの映画レビュー(感想・評価)
オチが全てを台無し。
とにかく世界観が素晴らしかった。ゲーム世界の裏側で、他のゲーム間を行き来していると言う世界は夢がある。それぞれのゲーム世界で個性の違ったキャラクターも良かった。ドット絵キャラたちが、コマ落ちした動きをしている演出もいい。ジョークや小ネタも本当に面白かった。コーラのマグマのネタはツボだった。
だが、ラストのオチで、全てが台なしになった。そして、不正な特殊能力を持ったチートキャラに共感しようとしていた事に失望した。まったく最後に裏切られた。アレでは、悪役の方が正しいとさえ思った。とても残念だった。特殊能力がなくならない限り、問題は解決していない訳で、ゲームの外には出られない事にかわりはないのだ。
また、吹替版のみの公開と言うのもヒドイ。字幕派の私でも、否応がなく吹替版を見せられた。オリジナルのジョン・C・ライリーの顔をデザインに取り入れているのに、山寺宏一の声は全く合っていなかった。もっとオッサンの声だと思う。山寺宏一が悪い訳ではないが、ディズニー・ジャパンは何でもかんでも、彼に頼り過ぎではないだろうか?他のキャラに、吉本芸人をキャスティングするのも止めて欲しい。素人の吹替えに金を払っているつもりはないのだ。安易な吹替キャスティングにも失望した。それが嫌だから字幕を見ているのに、ディズニーの選べない配給の仕方が残念でならない。
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