「『トイ・ストーリー』をひねっただけな設定」シュガー・ラッシュ Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
『トイ・ストーリー』をひねっただけな設定
総合60点 ( ストーリー:50点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:80点|音楽:65点 )
ありがちな話で、おもちゃの世界の登場人物が擬人化されて現実に活躍するというのは、『トイ・ストーリー』をちょっとひねったような設定にすぎない。内容は子供が喜びそうなものになっていて、どうもディズニーはアニメは子供向きだという思い込みがあるようだ。せっかくの素晴らしい映像技術がもったいない。ただし家族向けとしてはいい作品でした。
この映像技術はかなり高度ではある。でもこれを使って美しい風景を見せようとか、高度で高尚な脚本を映像で表現しようとか、壮大な物語を描こうとか、そういう発想がアメリカにはないように見える。そこが多種多様なアニメ作品が自由に出てくる日本との大きな違いである。この程度の家族向けなありきたりの話を量産しているだけでは、作品の幅が枠に閉じこもってしまって発展がなくなるのではないか。
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