「リーアムは負けない。」THE GREY 凍える太陽 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
リーアムは負けない。
その昔「グリズリー」なんていう人喰いグマの作品があって、
少し前にはルリ子さんの「デンデラ」なんていう怖い作品が^^;
でも今作のチラシやら予告やらで感じたのは、極寒サバイバル。
さらにはリーアム父(もうこの印象しかない!)が主演と聞けば、
これは観応えあるに違いない!!ってフツー思いますよねぇ。
うーん^^;
サバイバルっちゃーサバイバルだけど、生き残り達が闘うのは
飢えよりも寒さよりも「狼」なんですよ。もちろん人喰いの…。
飛行機が墜落して、生存者達がなんとか生き延びようとする
ドラマを期待して観ていた観客達も度肝を抜かれる狼の演出。
…ここで製作総指揮がスコット兄弟だということを思い出して
(しかしトニー、早すぎます…あなたが亡くなるとは)
エ、マジで!?と思ってしまうハリボテ狼の錚々たるドアップ。
なんか間違えた感をひたすら覚えてしまう^^;そんな作品なのだ。
でもまぁ、リーアム父ですから!
なにかやってくれるだろうと、ひたすら待つわけですね…。
ライフルは落としちゃった、でも狼退治のスナイパーじゃないか!
彼なら…!きっと彼なら…!
エ、逃げるんですか!?あ、それだけ!?えぇ、そうなんだ…。
もうね、逃げるしかないんですって。あの群れからは。
森に逃げても彼らは来る。川沿いに逃げてもまた来ちゃった。
えーい!俺ひとりでもなんとか逃げるぞ!って逃げ込んだのが
彼らの「巣」…って。一体どーすりゃ!?
最後の最後まで観応えあります。そういう意味では。
だって、どうなるんだか分からないんだもの。助かるのかすら。
こういったサバイバルエンターテインメントの結末とは、
まったく違う趣を醸すこの作品。そういう意味では新鮮か…。
さすがのリーアム父も、アラスカと狼にはお手上げか。いやいや、
彼は最後までしっかりやってくれます。考えたら彼の標的が
テロリストから野生動物に変わった、っていうだけだったのね。
もう彼はこのままサバイバル俳優と化していくのかしら…。
(アニメの人狼に泣き、こっちでは口アングリ。確かに凍えます)