「登れないスパイダーマン!」崖っぷちの男 じゅんぢさんの映画レビュー(感想・評価)
登れないスパイダーマン!
製作費2億ドルの大作がひしめく夏に、大作のほとんどを東宝系に取られてしまった東急系でひっそりと公開された感じの映画。
調べてみると、アメリカでの評判は、批評家たちからは今年のワースト候補とか総じて厳しく、興業も惨敗。
なんでこんな作品をディズニーや映画館は稼ぎどころの夏に公開したのだろう?
と、デートまで時間があったので暇潰しに観たのだが、あれよあれよとサスペンスに引き込まれてしまった。
確かに、主人公は大衆の関心と時間を引くためだけに、ホテルの窓際でオロオロするのが大半で、これは本来ならば準脇役の配役で、映画の主人公となれば、宝石会社に忍び込む方を持って行かなければならない。それにご都合主義の展開も気になる。
それでも弛みのないサスペンスにグングン乗せられ、最後の大ハッピーエンドにはカタルシスを覚えた。
もう一度脚本を練り直して、主役にはもっと個性的な大スター(サム・ワーシントンは悪いわけではない)を配して入れば、見応えたっぷりの傑作サスペンスになったであろう。
俺ならトビー・マクガイワを‘登れないスパイダーマン’で主役にしたいなあ(笑)。
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