「劇場が夕方からかける理由。」009 RE:CYBORG ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
劇場が夕方からかける理由。
特に原作ファンではなかった。だから、アニメやマンガで
見たよなぁ…の記憶程度で、期待して観に行った私が悪い。
へっ…?こんな話だったっけか?という感覚にはじまり、
まぁ何と言いますか…悪く言えば難解、良く言えば壮大、
テーマが「神」レベルの話になっているんで、結構な試練を
強いられてしまった私(爆)
とはいえ、(あとで調べたところ)この作品、原作でも
未完で難解な「天使編」「神々との闘い編」が元になっている
ということで、それを監督自ら脚本も兼任し仕上げたという
原作ファンならではの作品ともいえる。
なので…あとはもう好き好きだな~^^;といったところ。
だから、懐かしいというよりはすべて目新しい(爆)
映像は美しく動きも滑らか、ある意味芸術作品を観ている
ような感覚にすら陥る。とてもサイボーグ映画には…。
キャラ設定も随分変わっているようで、003はあんなにも
色っぽかったのか?^^;009が覚醒したあと、エェっ!?と
思う二人のラブシーンにはオバさんは口アングリだったぞー。
これ、小さなお子さん連れで観に来てたお父さんがいたけど、
大丈夫だったか?まぁ…テキトーにごまかせるかアレは^^;
いや、ですから美しいのは大いに結構。
もう視点を変えて、観るしかない。っていう新しい009である。
いろいろあるけど、このサイボーグ達の悲劇、
昔のアニメでもそうだったけど、悲しい宿命があるんだもんね。
どんなに世界を救っても人間達の危機を救っても、彼らは
人間じゃないから、賞賛されることはないワケで…。捉えられ
実験台として作られた彼らが、そのスーパーパワーを駆使して
悪と戦う(TV版はほぼそれだった気が)っていう、シンプルで
オーソドックスな話だけど、背負う犠牲には子供も泣いてしまう
部分があったよなー。昔のアニメはそういうのが多かったもんね。
テーマは深いというのはよく分かる。
いかにも従来の懐かしアニメで観せるのか、
まったく新しい次元で観せるのかの違いだけなんだろうと思う。
好き嫌いは分かれても、未完の大作のスケール感は味わえる。
決して、嬉しい楽しい話ではないところがミソなんだけど。
(劇場が朝一でかけてくれなかった理由とは^^;そーゆうことかぁ)