「なんとも中途半端な終わりかた」009 RE:CYBORG torasanさんの映画レビュー(感想・評価)
なんとも中途半端な終わりかた
クリックして本文を読む
009は原作が好きで、コミック、テレビは全部観ました。
攻殻機動隊は観てません。
という前提の感想です。
国際問題を絡めて、現代版の舞台設定としてはとても良いと思いますし、
00ナンバー同士の確執や職業なども、彼らの年齢相応の設定だったと思います。
しかも、アクションシーン満載で、作画はやはり現代の高い技術力を見せてもらいました。
でも、原作者ですら収集つかなかったテーマを扱ったために、映画では食べ散らかしただけのように感じます。
さらに、ラストシーンのジェットとジョーは、またそういう終わり方なのかと悲しくなりました。
と思ったら、中途半端なハッピーエンド。
神の手中で転がされてる、ということを言いたいのかもしれないけれど。
色々と伏線が仕掛けられてましたが、全て伏線のまま終了。
天使編の新しい解釈なんでしょうかね、この映画。
でも、な~んにも解決してないし、新しい問題提起もなし。
石森原作から一歩も進んでません。
それから、サイボーグになった理由、彼らの能力が全く説明されてません。
イワンやピュンマなんて、彼らが改造されてることすら分からないですよね、これじゃ。
原作を知らずに観たら、面白くないと思いますよ。
コメントする